奥村本店で、なめこおろし蕎麦 / 山梨 甲府市 寛文年間創業 (1661-1673年)

山梨県庁所在地の甲府市は、1519年(永正16年)に甲斐国守護大名・武田信虎が現・笛吹市石和町から現・甲府市川田町を経て躑躅ケ崎館(現・甲府市古府中町)に居館を移した際に甲府(甲斐国府中)と命名した地。御岳昇仙峡・湯村温泉・甲府城址(舞鶴城公園)の観光名所や武田氏ゆかりの信玄墓所・武田神社(躑躅ヶ崎館跡)等の多数の寺社・旧跡が点在していて、宝石研磨宝飾・水晶細工・手彫印章・印伝(羊・鹿革)等の伝統工芸産業で知られています。鮑煮貝・鳥もつ煮ほうとう・御岳そば等の郷土食品も多く、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店が残っています。

寛文年間創業、山梨で最も歴史ある蕎麦店 奥村本店

中央四丁目南のバス停から徒歩2分ほど、甲府駅から徒歩17分ほどの場所にある 奥村本店。寛文年間(1661-1673年)に、長野県南佐久郡川上村の由井家の方が年貢に苦しむ村人のために江戸へ直訴に行きます。その途中息子の新七氏を甲府に残し、自分達亡き後でも生活していけるようにと蕎麦屋を開き、山奥の村から来たため店の名前を奥村としたと伝わっています。その後奥村さんからは多数の暖簾分け店が生まれ、各店舗が「奥」とつけることになったため、奥のつくお店の本店ということで、奥村本店となったそうです。

という、山梨で最も歴史あるお蕎麦屋さんですが、わりとカジュアル目なお店です。外観は日本家屋って感じになっています。

店外に貼られていたお持ち帰りメニュー。それぞれ890円ってお得すぎない?

こちらが暖簾です。奥村のフォントが力強くってカッコ良いですね。

こちらがメニュー表です。三重そば、五重そばなんて素敵なメニューも気になりましたが、この日は二食目も考えていたので断念し軽めのメニューにしました。

で、オーダーしたのがこちら、なめこおろし蕎麦。山の幸をせっかくなら堪能したいなと思いまして。

蕎麦汁をかけた後の図ですが、いやー美味しそうですね。

ちょっと甘みのある蕎麦汁と、田舎蕎麦を思わせる力強い蕎麦の味、そしてなめこのバランスが最高でした。東京の繊細なお蕎麦とは違う、山梨ならではのお蕎麦の形がここにある気がします。また食べたい味です。

——- 奥村本店 基本情報———-
〇創業年 寛文年間創業 (1661-1673年)
〇営業時間
・11:30 – 21:00 (日曜日は20:00まで)
※水曜日 定休日
〇住所
山梨県甲府市中央4丁目8−16
(公式サイト)⇒ 純手打そば奥村本店|山梨県甲府市にある江戸時代創業のそば店

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