三重県北西部の伊賀市は、2004年(平成16年)に上野市と阿山郡伊賀町等の2町3村とが合併して発足し、中心地区である旧上野市の市街地は江戸時代の藤堂高虎築城以来の伊賀上野藩の城下町として栄えました。地名由来は、伊賀には“いか(険しい山)”説・“いかる(恐ろしい)”説・山栗の“いが”説・古代の統治者だった安我津媛(いがつひめ、伊賀津姫)説等諸説あります。米(伊賀米)・小麦生産が盛んで、伝統の組紐や伊賀牛・伊賀豚・美旗メロン・白鳳梨(幸水)・葡萄(伊賀乙女等)・清酒・鉄砲漬(養肝漬・伊賀越漬等)・和菓子(おかゆ大福・手裏剣かたやき等)・田楽等の特産品・名物があり、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが多数点在しています。
1873年創業、味噌・醤油・漬物づくりを行う 伊賀越
茅町駅から徒歩5分ほど、伊賀神戸駅から車で20分前後の場所にある 伊賀越 本城の直販店。1873年(明治6年)に、本城金輔氏が阿拝郡三田村にて味噌屋を始めたのが創業です。明治後期には醤油醸造、そして漬物・伊賀越漬の製造もスタートされています。二代目・本城政利氏、三代目・本城政利氏、四代目・本城高氏と続き、現在は五代目・本城和寿氏が代表を務められています。
という、伊賀越さんの玉みそを購入しました。このお味噌は珍しいことに、米麹・豆麹の両方を使われている点です。一般的には、豆麹を使うと八丁味噌に代表される豆味噌になり、米麹を使うと米味噌になるのですが、玉みそはその両方の特徴を兼ね備えている、ということになります。
色味は豆味噌に近い強い気がしますね。
味噌玉を作って味噌醸造をされていることから、大括りでは豆味噌に近い気がしており、味も慣れ親しんだ八丁味噌系に近い気がしました。が、米麹も使っているからか、甘味もリッチなのが特徴な気がします。身近にこんなユニークなお味噌があるなんて知りませんでした。伊賀越さんは、近年ハラール対応の調味料等、ユニークな商品開発をされています。その辺りの商品も試してみたいなぁ。
——-伊賀越 基本情報———-
〇創業年 1873年創業 / 明治6年創業
〇営業時間
・9:00 – 18:00
※水曜日 定休日
〇住所
三重県伊賀市上野恵美須町1560
(公式サイト)⇒ 伊賀越