品川区南大井の京浜急行電鉄・大森海岸駅周辺は、昭和の大戦前までは海苔の養殖や漁業が盛んな海岸で砂浜が広がっていました。八幡海岸と呼ばれていた明治中期には海水浴場が開設されて賑わい、やがて隣接地に料亭が続々と開業され置屋(芸者派遣業)も営業し始めて、昭和前期には大森海岸三業地として発展を遂げ、隣接の大井三業地や埋め立て地の大森新地(現・大田区大森北、平和島駅周辺)と共に広範な一帯が昭和40年代(1965-1975年)位までは東京有数の花街として賑わいました。現在、その花街の跡には高層集合住宅が林立していますが、大森海岸駅周辺には今も元料亭の建物などがわずかに残り、老舗の飲食店も存在しています。
1851年創業、二代目歌川広重も描いた 蘭免ん (RANMEN)
大森駅から徒歩5分ほどの場所にある 蘭免ん (RANMEN)。1851年(嘉永4年)に、入谷で松下亭として創業したことで、その歴史が始まりました。屋号は初代が好きだった金魚の蘭鋳 (ランチュウ)から取られたそうですよ。数年前まで八重洲に本店を構えられておりましたが、現在は大森で営業をされています。
という、 蘭免んさんの外観はこちら。大森ベールポートの中に入っています。
メニューの1ページ目には、歴史が書かれていました。入谷で創業後、1854年(安政元年)に八重洲に移転、その後大森に移られたようです。
上述の紙にも書かれていますが、入谷蘭免んは趣のある庭があるお蕎麦屋さんだったそうで、襲名前の二代目歌川広重襲によって錦絵も描かれています。その絵もメニューに載っていました。凄い歴史だ。
と、お店の説明はここまでとしてメニューです。ランチは日替わり880円、そば定食980円とかなりお得!
今回はお蕎麦と、とり天丼のセットをオーダー。
こちらお蕎麦のアップ。お蕎麦の香りが楽しめる、田舎蕎麦に近い感じのお蕎麦。
とり天丼は、とり天だけでなく、大葉と海苔の天ぷらも。アクセントになって良いですね。
蘭免んさん、ぱっと見休みの日が無いようみえたのでお伺いしたところ、御休みだった日がありまして。で、良く営業時間を見てみたところ、第2、第4月曜日はランチタイムだけだったのです。お伺いしたのは、ドンピシャの第4月曜日の夜だったという…。という不遇を乗り越え、今回はランチタイムにお伺いしたのですが、手ごろに美味しいお蕎麦を食べられる素敵な老舗でした。大森に住んでいた時に存在に気が付きたかった…。
——-蘭免ん (RANMEN) 基本情報———-
〇創業年 1851年創業 / 嘉永四年
〇営業時間
・[平日]
11:00~15:00
17:00~22:00
(第2・4月曜日は11:00~15:00まで)
・[土・日・祝]
11:00~20:00
※無休
〇住所
東京都品川区南大井6-26-2 大森ベルポートC館 1F
(食べログ) ⇒蘭免ん (RANMEN) – 大森/そば [食べログ]
