三重県南東部で志摩半島北東端の鳥羽(とば)市は、北と東は海に面して西が伊勢市と南が志摩市と接しています。地名由来には、交易船・人が行き交う“泊浦(とまりうら”あるいは“泊り場(とまりば)”転訛説等の諸説があり、江戸時代は鳥羽藩城下町で、近世以降は志摩国の、明治以降も志摩地方の中心地として栄えてきました。古くから海女漁が盛んで、養殖真珠の他に鳥羽港等の多数の漁港から水揚げされる牡蠣(桃こまち等)・黒鯛・いさき・すずき・いなだ・鰤・鯛・答志島とろさわら・鮑・伊勢海老・黒海苔等の特産物があり、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが残っています。
1872年創業、金融業から醸造業へと進出した 丸佐商店
中之郷桟橋のバス停から徒歩5分ほど、鳥羽駅から車で5分前後の場所にある 丸佐商店。丸佐商店さんは初代から7代目の方の時代は金融業を営み、8代目・佐五右衛門(さごえもん)氏の時代、1872年(明治5年)に味噌・醤油業を始められています。佐五右衛門氏は衆議院議員をはじめ、多数の公職を歴任された町の名士だったそう。佐五右衛門氏の後、9代目・佐五右衛門(定吉氏、)、10代目・佐五右衛門(徳吉氏)と続き、現在は11代目の敬一氏によって運営されています。
という丸佐商店さんの外観です。こちらは事務所で、中で商品も買えます。
正面からの写真です。
店内に入りました。味噌・醤油が売っていました、当面家に戻らないスケジュールだったので、保管が楽なお醤油をチョイスしました。
で、購入したのがこちら、おさしみ溜です。
ロゴ部分をアップで。お醤油に糖類やアミノ酸が入っています。
横からの図。
中身はこんな感じです。溜まり醤油らしい、漆黒の黒ですね。ねっとり甘くて美味しかったです。
うちの実家は三重県にあったのですが、お刺身といえば溜まり醤油で、子供の頃はあまり得意ではありませんでした。大人になっても溜まり醤油に慣れない日が続いたのですが、気がつくと、お刺身ってたまり醤油で食べると美味しくないか?となるのが不思議ですね。この地域で生まれたものとして、DNAに刻まれているのかな。
———-丸佐商店 基本情報———-
〇創業年 1872年創業 / 明治5年創業
〇営業時間
・8:00 – 17:00
※定休日 なし
〇住所
三重県鳥羽市鳥羽4丁目16−2
(公式サイト)⇒ 丸佐商店 さいみそ・醤油