神戸の地名は、現在の中央区三宮・元町周辺が古くから生田神社(中央区)の神封戸(じんふこ)集落“神戸(かんべ)”だったことに由来。市の最東部である東灘区は1950年(昭和25年)に武庫郡御影町・住吉村・魚崎町が神戸市に編入されて灘区の東であることから区名となりました。兵庫県の灘一帯には神戸市東灘区の御影郷(中郷)・魚崎郷(東郷)、灘区の西郷、西宮市の西宮郷・今津郷と5か所の酒造地・灘五郷(なだ ごごう)があり、上質の酒米(山田錦)・地下水(宮水)と六甲颪(ろっこうおろし)に恵まれ、江戸時代以降に清酒の名産地として栄えてきました。東灘区の白鶴酒造資料館・菊正宗酒造記念館や各蔵元には多くの見学者が多数訪れ、区内には老舗の飲食店・和菓子店などが残っています。
1625年創業、日本酒の歴史に多くの名を残す 櫻正宗 (さくらまさむね)
魚崎南町3丁目のバス停から徒歩4分ほど、阪神・魚崎駅の南口から徒歩5分ほど、灘五郷の中心エリア魚崎郷に蔵を構える 櫻正宗。1625年(寛永2年)、伊丹・荒牧村で米作りを行うと共に、余剰米で酒を造る荒牧屋として創醸しています。1717年(享保2年)、酒造りを中心とする山邑太左衛門を名乗り創業しています。この頃の銘柄は「薪水」で、当時歌舞伎役者から名をとることが多かったことから、薪水もまたそれを踏襲し名付けられたとのこと。
江戸後期には6代目が「臨済正宗」の経巻に着想し酒銘「正宗」へと改称します。これは「正宗(セイシュウ)」が「清酒」に通ずることから名付けられ、正宗が清酒の代名詞と一般化し、各地に正宗を名乗るお酒が増える結果となります。1884年の商標登録時にすでに正宗が清酒の代名詞として一般化しており登録は認められず、政府からの勧めもあり国の花とも言える桜を冠した「櫻正宗」と改称した上で登録し、後に社名も櫻正宗とされています(この経緯を持って◯◯正宗の元祖と呼ばれています)。また協会一号酵母として採用されたことや、宮水の発見など、日本酒の歴史に名を残す酒蔵となります。
と、非常に長くなりましたが、大吟醸 櫻正宗を購入しました。

細身の180mlのタイプです。
原材料は国産の米・米麹・醸造アルコールで、精米歩合は50%です。
今回調べる過程で同社の酵母が協会一号酵母と知りました。その協会酵母は戦災で焼失したとされていましたが、60年ぶりに発見され一号酵母を使ったお酒も発売されています。すごいロマンを感じますね。ちなみに協会七号酵母は長野県諏訪市の宮坂酒造さんで発見されています。協会酵母についても勉強して飲み比べたくなっちゃうね。
—— 櫻正宗 基本情報———-
〇創業年 1625年創業 (寛永2年)
〇営業時間
・10:00 – 19:00
※火曜日 定休日
〇住所
兵庫県神戸市東灘区魚崎南町5丁目10−1
(公式サイト) → sakuramasamune – 寛永二年創醸~清酒を造り続けて400年~ 宮水の発見・正宗の元祖・高精白の先駆者・協会一号酵母発祥蔵
