長野県北部(北信地方長野地域)で千曲川東岸の須坂(すざか)市は、江戸時代は須坂藩の陣屋町で、1954年(昭和29年)に上高井郡須坂町が市となり、1955年(昭和30年)に同郡2村を、1971年(昭和46年)に同郡1村をそれぞれ編入して現市域となりました。松川(信濃川系)・百々川(千曲川支流)の2つの緩やかな扇状地(砂礫質の水捌け良い乏水地)に開けており、“す(洲)・さ(砂)・か(処)”あるいは“す(洲)・さか(坂)”が地名の由来とされます。明治期~昭和初期は製糸業で栄え、当時を偲ばせる土蔵・土壁造りの商家が残っています。葡萄(巨峰等)・林檎・桜桃・ブルーベリー・村山早生牛蒡・なめ茸・林檎ジュース・清酒・糀・味噌・醤油・餅菓子・おやき・みそすき丼等の特産品・名物・郷土食があり、市内には老舗の料理店・飲食店・和菓子店・和洋菓子店・醸造所(糀・味噌・醤油・清酒)・葡萄農園・旅館などが残っています。
宝暦年間創業、小さな鍋でも茹でやすい手折り蕎麦が名物 小妻屋本店 (こづまやほんてん)
春木町のバス停から徒歩2分ほど、長野電鉄・須坂駅から徒歩11分ほどの場所にある 小妻屋本店 直売店。宝暦年間(1751-64年)、初代・久左衛門氏が麺作りで創業し、依頼250年に渡って地元向けに蕎麦をはじめとした麺を作られています。名物の手折りは、その名の通り手でおったおそばで、一般的な乾麺と違いストレートでなく途中で折れ曲がっていることから、小さな鍋でも茹でやすいう特徴があります。
という、小妻屋本店さんの外観です。名前は小妻屋総本店と小妻屋本店が入り乱れていますが、本社の看板は小妻屋総本店でした。
こんな感じの本社です。すぐそばに直売店があります。
で、こちらが直売店です。こちらも看板は総本店になってますね。
店内に入りました。色んなお蕎麦が売っています。乾麺から半生、麺のグレード等々、様々な選択肢のお蕎麦があるんです。

で、今回は手折り信州そばのつゆ付を購入しました。パッケージ見えづらいですが、お蕎麦は上下に2段入っています。手折りして1つ1つのポーションを小さくしています。
パッケージ裏側です。一食ずつ丁寧に手折りされ、二日間かけて熟成自然乾燥しているそう。
原材料は蕎麦粉・やまのいも粉・小麦たん白のみ。シンプルで良いですね。
で、茹で上がった図がこちら。芯のしっかりしたお蕎麦でございました。美味しかった。

手折りのお蕎麦って今回初めて食べた気がします。茹でる前の写真を取り漏れているのですが、近しいのでいうと富山の大門素麺に似た形状です(って、伝わりづらくてすみません)。こういう革新的な商品が出ることは素晴らしいし、老舗店の先駆者になれますね。今度は別の商品も食べてみたい。
———小妻屋本店 基本情報———-
〇創業年 宝暦年間創業 (1751 – 64年)
〇営業時間
・9:00 – 18:00
※水曜日 定休日
〇住所
長野県須坂市須坂春木町467番地
(公式サイト)⇒ 信州そば 手折りそば 通販 【小妻屋本店 オンラインショップ】
