ジョーキュウ醤油、マヨ醤油・大名本造り・あごだし / 福岡 福岡市中央区 1855年創業 (安政2年)

福岡県の県庁所在地・福岡市は、那珂川を境に、福岡藩黒田氏の武家町“福岡”と古来からの国際貿易港・商人町の“博多”として永らく栄えてきましたが、明治初年に統合され福岡(当初は福博)となりました。かつて城下町の外れだった中央区北東部の天神地区が発展して多数の百貨店・商業施設が集積する繁華街となり、市役所が立地し、隣接する大名地区等が若者の町となっています。中北部には福岡城址・大濠公園があり、北西部はペイペイドーム(前ヤフオクドーム)等の施設が集積するシーサイドも町の一部となっています。この町にも老舗の飲食店が残っています。

1855年創業、上久 (≒上等)な醤油造りを行う ジョーキュウ醤油

警固一丁目のバス停から徒歩4分ほど、地下鉄・天神駅から徒歩8分ほどの場所にある ジョーキュウ醤油及び小売館。1855年(安政2年)、博多・旧紺屋町にて松村半次郎氏が楠屋醤油として醤油醸造を始めたことが創業です。現在のジョーキュウ(上久)の名三代目・松村久吉氏が自らの名前から「久」を撮り、「上等」をもじって上久と名付けたそう。商標登録もされている言葉となり、1989年からは社名としても使われています。ジョーキュウさんは本社蔵・松村家住宅等が国登録有形文化財に登録されています。

という、ジョーキュウ醤油さんの外観です。メイン通りから少し入った場所に、突然巨大な建物が出迎えてくれます。こういう都会のど真ん中の醤油蔵って珍しい気がします。

正面からの写真です。こちらが小売館。煉瓦造りのしっかりした建物です。
入り口の看板です。博多ごまさばのたれも人気商品の1つです。
店内に入りました。ピカピカの大理石っぽい床のモダンな販売店になっています。

商品もずらりと。
嬉しいのは商品と共に歴史もディスプレイされている点ですね。
小ネタも合わせて紹介。店舗のある大名1丁目は宮本武蔵も住んでいた?
赤煉瓦煙突の説明が。昔はこの煙突が地域のランドマークだったそう。
で、ここから購入したものです。その1がマヨ醤油。
ボトル裏側です。フライ料理等に使えるマヨネーズ入りのお醤油です。
お、これ面白くて美味しい。マヨはそこまで強くないけど、1本で両方楽しめるのは楽で良いな。

その2、大名本造りです。
こちらは再仕込み醤油です。一度作った醤油を仕込み水代わりにして再度醤油づくりを行う、めちゃくちゃリッチなお醤油です。大豆が福岡県産なのが素晴らしいな。
こんな感じ。旨みがかなり強くて驚きます。お刺身に少量垂らすだけでOKな味わいです。

そして、あごだしも購入。
食塩・みりん・砂糖・しょうゆ・焼きあご等が入っています。
あごの独特の旨みがしっかり感じられてめっちゃうまい。これでうどん作ったのですが、最高でした。

ジョーキュウ醤油さんは県産の原材料にこだわり、木桶仕込み等の昔ながらの伝統を受け継ぎつつ、マヨ醤油や胡麻さばのタレ等、先進的な商品作りも続けている進化する老舗店です。都会の真ん中にオフィスがあるから、先進性も生まれるのだろうか、なんて思ったり。お気に入りのお醤油がきっと見つかると思うので、福岡行かれる際にはぜひご訪問を!

———株式会社ジョーキュウ[上久] 基本情報———-
〇創業年 1855年創業 (安政2年)
〇営業時間
・10:00 – 18:00
※日曜日 定休日
〇住所
福岡県福岡市中央区大名1丁目12−15
(公式サイト)⇒株式会社ジョーキュウ[上久]|福岡 博多の醤油屋

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