福岡県南部で筑後地方の久留米(くるめ)市は、県人口で第3位の筑紫平野最大の都市で福岡市のベッドタウンともなっています。地名由来には、上古の大陸渡来機織り工人集団“呉部(繰部、くりべ)”居住地説・同集団の呼称“呉姫(くれひめ)・呉女(くれめ)・繰女(くりめ)”転訛説・筑後川蛇行による“くるめく(転く)”転訛説等の諸説があります。江戸時代は有馬氏の久留米藩の中心地でした。ブリヂストン創業地で生産拠点であり、靴等のゴム加工品企業の工場が多く所在しています。久留米絣・久留米籃胎(くるめらんたい)漆器の伝統工芸品で知られ、植木・苗木や巨峰栽培の発祥地とされ、久留米ラーメンは豚骨ラーメンの元祖とされています。久留米焼鳥も名物で人口30万人強の市内には同1万人当たり約8軒と日本一の店舗数の焼鳥屋があり、老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが残っています。
1915年創業、ローマイヤーからハム作りを学んだ 松尾ハム
二軒茶屋のバス停から徒歩2分、JR南久留米駅から車で7分前後の場所、浦山公園駐車場目の前に店舗を構える 松尾ハム。1915年(大正4年)、松尾音吉氏が第一次大戦で捕虜となり久留米の収容所にいたドイツ人から、ドイツ式製法を学びハム作りを始めたことが創業です。そのうちの一人が、現在銀座に店舗を構えるローマイヤを創業した、日本のハムの父とも言える人物・アウグスト・ローマイヤー氏です。ドイツ式のハムを作っていた松尾ハムさんは2017年に一度廃業するものの、2020年に親族である林之寛氏によって復活しています。
という、松尾ハムさんの外観です。のぼりにはしっかりと大正四年創業の文字が。
窓に昔の店舗と思われる写真が飾られていました。赤いファサードが可愛い。
店内に入りました。ロースハムのスライス・焼豚・ベーコン・デビルハムが販売されていました。
店内にはヒストリーが掲載されていました。
と、ローマイヤーが。実は調べずに訪問したので、ここでローマイヤーと出会うと思わずちょっとびっくり。ここにはローマイヤーと松尾ハムの関係が書かれていないのですが、こちらの取材記事で音吉氏がローマイヤー習ったと答えられています。
で、ハムを買ってきました。この袋も可愛いですね。TRADITIONAL PRODUCTSと銘打たれているのもとても良い。
で購入したのがこちらです。写真じゃ判別しづらいですが、多分左が焼豚で右がロースハムです。

まずはロースハムからいきます。
ロースはむはローマイヤーさんが生み出しだ日本独自のハムなのです。

肉の旨みがしっかり感じられて超美味しい。

そして焼豚の方も。
こっちはタレ味がついてる感じです。とはいえそこまで濃くはなくほんのり甘い感じ。
こんな紙も入っていました。創業のお話ですね。
下部もどうぞ。こちらにはローマイヤーさんの話が載っています。

松尾ハムさんのことを創業年以外調べずに訪問したので、店舗内でローマイヤー氏を見かけた時に声が出ました。同じ福岡の北九州にはヤギシタハムさんがあり、そこがローマイヤーさんの技術を習ったは知っていたのですが。そうか、彼は久留米にいたというか収容所が久留米にあったからなのね。
第一次大戦のドイツ人捕虜は日本にハムやソーセージを伝えただけでなく、バームクーヘンも伝えています。それがユーハイム氏でありユーハイム社に繋がるのですが、そうやって文化が新しく定着するのは興味深いですね。
———松尾ハム 基本情報———-
〇創業年 1915年創業 (大正4年)
〇営業時間
・10:00 – 17:00
※日曜・水曜 定休日
〇住所
福岡県久留米市上津町1828−8
(公式サイト) ⇒ 松尾ハム | 久留米市のハム製造販売
