栃木県南西部に位置する佐野市は、北部に緑豊かな足尾山地、南部には関東平野が広がる、自然と都市機能が調和した地域です。地名の由来には、古代東山道沿いの「左野(左側の野)」にちなむ説や、「狭い野」が転じた説など諸説あります。1943年(昭和18年)の市制施行や、2005年(平成17年)の田沼町・葛生町との合併を経て、現在の佐野市が形成されました。繊維産業の「佐野縮(ちぢみ)」や、北部の葛生(くずう)地区で産出される石灰岩・ドロマイト(生産量国内有数)も地域経済を支える重要な柱です。農業では梨やイチゴなどの果樹栽培が盛んです。観光地としては、関東の三大師の一つ「佐野厄除け大師(惣宗寺)」や、国指定史跡「唐沢山城跡」、日本名水百選の「出流原(いずるはら)弁天池」などが人気です。また、ご当地グルメの「佐野ラーメン」や「いもフライ」は全国的な知名度を誇り、歴史、産業、食文化の多彩な魅力を持つ都市として親しまれています。
1907年創業、佐野の郷土料理・耳うどんを守り広めた 野村屋本店 (のむらやほんてん)
相生町のバス停から徒歩1分ほど、JR佐野駅・東部佐野駅から徒歩8分ほどの角地に店舗を構える 野村屋本店。1907年(明治40年)創業の手打ちそば・うどんのお店で、現在は4代目のご主人が営業にあたられています。
野村屋本店の名物は、正月の郷土料理として伝わる”耳うどん”。耳の形の麺を“悪い神様(悪魔)の耳”になぞらえ、「三が日に食べて一年の無病息災を願う」という不思議で魅力的な言い伝えがあります。耳うどんは昭和期に廃れかけた時期があったものの、50年ほど前に3代目の方が復活させたそう。今はシンプルな耳うどんのみならず、カレー版、けんちん汁版などのアレンジも存在する人気メニューとなっています。
という野村屋本店さんの看板です。かなり大きくドーンと表示されています。

こちらが入り口の様子です。私は昼時間に行ったのですが行列が出来ていました。暖簾の下にベンチがあって、そこに座って並ぶ感じです。看板の横に待っていた方のカバンが見えてますね。3が日だったこともありますが、昼時間を少し外しても30分ほど待ちました。
ということで人がいたので、上部の看板をどうぞ。
そして暖簾です。緑色は結構珍しいですね。
店内に入りました。メニュー表、サインといろいろ貼られている感じです。中も活気ある空間でした。
席には耳うどんの説明が。「悪魔の耳を食べて仕舞えば、我が家の話を悪魔に聞かれないので、その年は無事息災で過ごせる」ということらしい。面白い昔話ですね。
メニュー表です。冬季限定・牛すき焼き耳うどんなるメニュー。めっちゃ美味しいそう。
メニューの右上が耳うどんです。一般的なもの、けんちん汁・かも汁・みそ煮込み・もつ煮込み・カレー煮込みとあります。さの名物の大根そばとのセットも気になる…。
今回は別ランチの予定があったこと、また初めてのみみうどんだったこともあり、ノーマル版をオーダーしました。
これが耳うどんです。確かに耳っぽい。厄除け感ありますね。

耳うどん初めて食べましたが、面白ろかったです。味自体は餡掛けの美味しいおうどんですが、形が変わるだけで不思議と印象が変わるものなのだなぁと。と、厄除けのご飯自体をあまり食べたことないですが、人の形をしたものも最中とかぐらいしか知らないので、面白いなぁと思いました。こういう郷土色もいろいろ探してみたいですね。とてもユニークなお店なので著書「日本老舗食等大全」で紹介している店舗となります。
——野村屋本店 基本情報———-
〇創業年 1907年創業 (明治40年)
〇営業時間
・11:00 – 14:30
・16:30 – 19:30
※木曜日 定休日
〇住所
栃木県佐野市相生町2819
(公式サイト) ⇒ 野村屋本店【栃木県佐野市:郷土食/耳うどん/そば】
