湯沢屋で200年受け継がれている酒饅頭を / 栃木 日光市 1804年創業 (文化元年)

栃木県北西部の日光市は、関東地方の市町村では最大面積で、2006年(平成18年)に旧・日光市と今市市及び2町1村が合併して発足しました。鎌倉時代以降は日光権現を祀る山々が知られ、江戸時代以前は日光山の門前町であり修験道の道場であり山岳信仰の聖地となっています。明治時代には海外でも景勝地として知られ、外国人も多数訪れるようになり金谷ホテル等の施設が整備され在日外交官等の別荘も多く建てられました。食品加工業も盛んで、湯波・蕎麦・蒟蒻・たまり漬・紫蘇巻唐辛子・米菓や天然氷等の特産品があり、市内には老舗の飲食店・和洋菓子店・食品店が多数残っています。

1804年創業、大正天皇も召し上がった酒饅頭で知られる 湯沢屋

鉢石町のバス停から徒歩1分、東武日光駅から徒歩15分ほどの場所、日光の社寺の門前にある湯沢屋。1804年(文化元年)、江戸から一般町人も日光詣にやってくるようになった時代に、参拝者向けに甘いものを売り始めたのが湯沢屋さんの始まりだそう。創業当時から酒饅頭の製造をされており、日光御用邸に静養に来られた大正天皇にも献上されています。

という、湯沢屋さんの外観。道が狭く正面を撮れないので横からで。

お店は店頭販売と、茶寮に分かれています。こちらは販売側。 店舗側のディスプレイには大正天皇とのエピソードも。 湯沢屋さんは、ミシュランガイドにも掲載されているそう。

今回は茶寮側でお茶をしました。 自慢の酒饅頭とお抹茶のセットで。 酒饅頭のアップ。やや酸味のある皮の部分がもっちりしていてとっても美味しい。落ち着ける、ほっとする味。好きだなぁ。

湯沢屋さんの酒饅頭、作り方がウェブサイトに載っていますが、麹から手作りされているそうです。麹作りから始めて大体7日間かかるのだとか。日本の心のような落ち着ける味は、そうやって作られていたのか!
今回は酒饅頭のみの購入でしたが、辛子入りの日光唐辛子羊羹や、豆乳で作った水羊羹・鉢石と、興味深い商品が複数あります。こちらも今度食べてみたい!

———湯沢屋  基本情報———-
〇創業年 1804年創業 / 文化元年創業
〇営業時間
・販売 8:00-18:00
・茶寮 10:00-16:00(ラストオーダー)
※不定休
〇住所
栃木県日光市下鉢石町946
(公式サイト)⇒日光の和菓子店 湯沢屋

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