明治創業店のソウルフード・長岡黒いなりを引き継いだ吉田屋 / 新潟 長岡市 1940年創業 (昭和15年)

新潟県中南部の長岡市は、人口が県下第2位で中越地方の中心都市であり有数の豪雪地帯。江戸時代は堀家を経て牧野家の長岡藩・長岡城の城下町で、1870年(明治3年)に支藩・三根山藩からの窮乏支援米を教育費に充てた“米百俵”の逸話で知られています。コシヒカリ・大口蓮根・清酒(清泉等)・栃尾あぶらげ等の特産品や長岡生姜醤油ラーメン・イタリアン・洋風カツ丼・笹だんご等の名物も多数あり、市内には老舗の和菓子店・食品店などが点在しています。

1940年創業、長岡のソウルフード・長岡黒いなりの味を引き継いだ 吉田屋

東川崎三叉路のバス停から徒歩5分ほど、長岡駅から車で7分前後の場所にある 吉田屋。1940年(昭和15年)に、吉田善吉氏が創業した豆腐店です。長岡市内にはかつて明治43年に創業した山澤屋、という稲荷寿司の専門店があり、そちらの名物が長岡黒いなりでした。山澤屋さんは2007年に後継者不足のため廃業されたものの、その味を忘れられない市民が多かったそうで、そのタレ・味を継承したのが今回訪問した吉田屋さんとなります。

という、吉田屋さんの外観です。左側にある白い物体は、長岡黒いなり等が購入できる自動販売機となります。
正面からの図。より自動販売機とわかりやすくなりますね。 自動販売機にはドリンクと長岡黒いなりが販売されていました。ちょっとお得な破れ長岡黒いなりもあります。

ということで買ってきた長岡黒いなりがこちらです。確かに黒い。新潟県産の大豆で作ったお稲荷さんを、種子島産きび砂糖と醤油に何度も漬け込んでこの色になるのだそう。

今回はこの長岡黒いなりを使ってFoodist Linkの大雅シェフに、いなり寿司的なものを作って頂きました。

長岡黒いなり、はじめて食べましたが、甘味が結構強めなもののクドい甘さでないこと、バランスの良い塩味があることで、とても上品な口当たり&味付けになっていて、めちゃくちゃ美味しかったです。酢飯との相性もぴったりでした。今回は準備の都合で稲荷寿司でなかったのですが、稲荷寿司でも食べてみたいので、またどこかで買おうと思っています。

——吉田屋 (長岡黒いなりの継承店) 基本情報———-
〇創業年 1940年創業 / 昭和15年創業
〇営業時間
・8:00 – 17:00 (土曜日は9:00 – 16:00)
※日曜日 定休日
〇住所
新潟県長岡市川崎町2222−2
(公式サイト)⇒ 長岡黒いなり

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