戦国時代の後北条氏や江戸時代の小田原藩の城下町として栄え、およそ400年前に東海道五十三次中で最大の規模であった9番目の小田原宿が設けられて賑わった神奈川県小田原市。古名の「小由留木」(こゆるぎ、「淘陵」とも表記)の草書体を読み間違えた説や、原野を開墾して小田となったとの由来説があります。西湘地域の核であり永らく箱根観光の拠点でもあって、豊かな自然の中で海山の産物に恵まれ、蒲鉾や梅干などの特産品で全国に知られており、各所に老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが点在しています。
1921年創業、箱根駐留のドイツ軍にパンを届けた 柳屋ベーカリー
箱根口のバス停から徒歩1分、小田原駅から徒歩15分ほどの場所にある 柳屋ベーカリー。1921年(大正10年)に創業されたパン屋さんです。小田原のお隣箱根には当時ドイツ軍が駐留していたそうで、そのドイツ軍からパン作りを習いパンを届けていた、という歴史もあるそうです。
という柳屋ベーカリーさんの外観です。ぱっと見パン屋さんには見えない渋い外観です。
もうちょっと正面からどうぞ。柳屋ベーカリーさんといえば薄皮あんぱんで、平成初期に街を盛り上げようとご主人が開発し、今や小田原名物となりました。
ひとくちにあんぱんといっても、こんなに沢山の種類があるんです。悩んじゃいますね。
というあんぱんだけでなく、最近はカレーパンにも力を入れられています。キーマカレー、バターチキンカレー、中辛カレー、マッサマンカレー、国産牛カレー、旨辛ビーフカレーと、計六種類を製造・販売されています。すごいですね。
ディスプレイはこんな感じです。上段はあんぱん系。
ディスプレイの中にはカレーとその他パン類が。全部美味しそうで困っちゃうなぁ。
もう少しディスプレイを寄りで。メロンパンも美味しそう…!
と、散々悩みましたが、まずは定番の薄皮あんぱんのこしあん版を。
けしの実が良い感じですね。
割ってみるとこんな感じです。薄皮というだけあって、餡子比率がとつもなく高い!
買ったものその2、タイ風マッサマンカレーです。世界一のカレーに選ばれて有名になったカレーですね。
出すとこんな感じです。
タイ風のスパイシーだけど甘味も感じる素敵なカレーでした。美味しい。
チーズハムパンも買いました。 チーズを乗せたパンの中にハムが入っています。定番の美味しさですね。
ラストが豚塩中華パンです。
こんな感じの見た目です。
中身は、ざっくりいうと肉まんや豚まんの中身が入っている感じですね。パンに合わせてやや味濃いめです。
小田原には何度も伺っているのですが、たまたま柳屋さんの定休日だったり、早く閉まる(16時まで)のを忘れていて行けなかったりとずっと伺えてなかったのです。今回ついにお伺いできたのですが、懐かしい味と新しい味が同居している不思議なパン屋さんで、通いたくなる魅力に溢れていました。家の近くにこういうパン屋さんが欲しいんだよなぁw。
———柳屋ベーカリー 基本情報———-
〇創業年 1921年創業 / 大正10年創業
〇営業時間
・10:00~16:00
※日・第一水曜日・年末年始・GW 定休日
〇住所
神奈川県小田原市南町1-3-7
(食べログ)⇒柳屋ベーカリー (ヤナギヤベーカリー) – 箱根板橋/パン | 食べログ