山屋御飴所で、松本に300年以上伝わる飴を食べる / 長野 松本市 1672年創業 (寛文12年)

長野県松本市は、戦国時代に小笠原氏の築城とされる松本藩 松本城(戦国時代は深志城)の城下町。市の中心市街地一帯は古くは湿地帯由来の深瀬郷(深志郷)・荘園由来の庄内等と称され現在も女鳥羽川を挟んだ北深志・南深志や庄内・本庄の地名が残っています。戦国時代に武田氏に敗れた元信濃守護職の小笠原氏が旧領回復に際し“待つこと久しく本懐を遂ぐ”として“待つ本懐”を略して松本に改称したとの通説があります。戦災を免れた松本城(天守閣は国宝・城址は国史跡)始め多数の城郭・1876年(明治9年)竣工の旧開智学校(国宝)・あがたの森文化会館(旧制松本高等学校)等の旧跡・建築物が多数残り、自然景勝地や浅間・白骨等の温泉地にも恵まれ観光・行楽客で賑わっています。林檎・葡萄・西瓜・松茸の農産物や味噌・清酒・蕎麦・野沢菜漬・山賊焼・各種和菓子等の名産品・郷土食品も多く、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店が多数残っています。

1672年創業、松本に伝わる飴の歴史を今に伝える 山屋御飴所

JR松本駅から徒歩7分ほどの場所にある 山屋御飴所。1672年(寛文12年)に創業された老舗飴店です。松本市と飴は古い歴史をもっており、戦国時代まで起源をさかのぼることが出来る”松本あめ市”という市があるほど。このあめ市は、かつて塩市と呼ばれていたもので、上杉謙信と武田信玄の古事”敵に塩を送る”に由来するとされるもの。塩が松本に着いた日を記念して「塩市」が始まったとされる、歴史あるお祭りなのです。

という山屋御飴所の販売店の外観がこちら。レトロでカッコよい。道路向かいに工場があります。
店頭にはこんな看板が。創業は5代将軍綱吉の時代。古い!
店内に入りました。お祖母ちゃんの家に来たような気分。店内には様々な飴が並んでいました。 昔ながらの飴ばかりでなく、アレンジされた飴加工品もいくつかります。その一つが、こちらの板あめクラッシュ。板あめを砕いて粒状にしたもので、アイスクリーム等にかける用だとか。美味しそう! 今回は板あめを購入しました。箱がカワイイ!! 箱の裏側にはこんな表示が。創業1672年って凄いですよね。
中を取り出した図がこちら。 こんな感じの薄い飴です。水あめを伸ばしたものに、ピーナッツが入っています。これ超美味い。

山屋御飴所さんの飴、飴というよりも食感が良いお煎餅といった感じ。サクサク食べられて超美味しい。前述しましたが、松本は飴で有名な街。山屋御飴所さん以外にも、飯田屋飴店さん、新橋屋飴店さんと、江戸創業の老舗飴店が、私が知るだけでも3軒あります。次回は残り2軒にも行くぞ、オー!

———山屋御飴所 基本情報———-
〇創業年 1672年創業 / 寛文12年創業
〇営業時間
・9:30~17:30
※水曜日 定休日
〇住所
長野県松本市大手2-1-5
(公式サイト)⇒山屋御飴所

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