ウィルキンソンのジンジャエールとドライジンジャエール / 兵庫 宝塚市 1890年 (明治23年)発売にルーツ

兵庫県南東部の阪神間に位置する宝塚市では、古くから呼称されていて明治以降に温泉名・駅名だった地名が1951年(昭和26年)に初めて市名となりました。地名由来は盛り土をした墓(古墳)の意味の塚ですが宝塚と称されていた古墳は諸説あり未特定です。阪急東宝グループ(現・阪急阪神東宝グループ)の創業者・小林一三が手がけた宝塚歌劇団の本拠地である宝塚大劇場で全国的に名高く、漫画家・手塚治虫が青少年期を過ごした町としても知られています。現在は、仁川・逆瀬川・雲雀丘等の高級住宅地を有する住宅都市で、1887年(明治20年)開業の関西の奥座敷・宝塚温泉や1913年(大正2年)から続く宝塚観光花火大会が賑わっています。市内には老舗の和菓子店・食品店などが残っています。

1890年発売にルーツ、イギリス人が日本で作った炭酸ブランド ウィルキンソン

ジンジャーエールや炭酸水で知られるウィルキンソンですが、そのルーツは宝塚市にあります。1889年(明治22年)頃に英国人J.C.ウィルキンソンが有馬郡塩瀬村生瀬(現・西宮市塩瀬町生瀬)で炭酸鉱泉を発見し、武庫郡良元村小林の紅葉谷(現・兵庫県宝塚市紅葉谷)に工場を設けて、1890年(明治23年)から発売したその鉱泉水・仁王印ウォーターが現在のウィルキンソン タンサンとなります。仁王の名は「胃腸を仁王の如く強くする」から生まれたのだとか。1904年(明治37年)にザ・クリフォード・ウヰルキンソン・タンサン・ミネラルウォーター・カンパニーを設立し、ブランド名をウヰルキンソン・タンサンへ。大正時代にジンジャーエールを発売、現在はアサヒ飲料の商品としてブランドが継続されています。

ウィルキンソン=タンサン押しの昨今ですが、私にとってはウィルキンソン=ジンジャーエールです。今回はジンジャーエール(右)と、ドライジンジャエール(左)の2種類を購入。

まずは一般のジンジャーエールから。強い刺激と苦味が最高に美味い。こちらが辛口の味になります。

そしてこっちがドライジンジャーエール。一般ジンジャーエールを少しマイルドにして飲みやすくした感じの甘口バージョン。といっても他社のジンジャーエールと比べると、生姜感の強い大人なドリンクです。

ウィルキンソン、子供の頃ずっと「海外のブランド」だと思っていました。パッケージも味も、日本のものと違う印象がありましたし、名前も海外っぽいですし。2011年にブランド発のCMを実施以来、一気にメジャーブランド化した印象があり、スパークリングウォーター押しに見えますが、この大人なジンジャーエールの味も守り続けてもらいたいです。ノンアル族のためのドリンクですよねぇ。

↓楽天にドライと一般版の両方セットが売っていますよ。

 

—— ウィルキンソン (アサヒ飲料が継承) 基本情報———-
〇創業年 1890年 / 明治23年発売にルーツ
〇かつての住所
兵庫県宝塚市紅葉谷

〇現住所 (アサヒ飲料の住所)
東京都墨田区吾妻橋1丁目23番1号
(公式サイト)⇨ ウィルキンソン | アサヒ飲料

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