鮮魚店の魚伊で、フグのからあげ / 愛知 豊橋市 天保年間創業 (1831年-1845年)

愛知県南東部(東三河地方)の豊橋(とよはし)市は、市中心部が中世から江戸期までは吉田と称され、江戸時代は三河国吉田藩の城下町として、東海道五十三次の二川宿(33番目、市内二川町・大岩町)に続く吉田宿(34番目)の宿場町として、豊川(旧吉田川)水運で吉田湊の湊町として栄えました。1869年(明治2年)の版籍奉還時に伊予国(愛媛県)吉田藩との混同懸念を理由の政府命により、豊川に架橋の豊橋(旧吉田大橋)に因んで豊橋藩と改名し廃藩置県後も地名は継続されました。豊橋竹輪・佃煮・にかけうどん・菜飯田楽・ゆたかおこし・ブラックサンダー等の名物があり、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが残っています。

天保年間創業、かつて魚市場があった魚町に唯一残る鮮魚店 魚伊

豊橋駅から徒歩11分ほど、札木駅から徒歩2分ほどの場所にある 魚伊。天保年間に創業された鮮魚店で、現在は8代目のご主人が運営されています。魚伊さんのお店がある豊橋市魚町は、かつて魚市場があった場所で、現在は魚伊さんを残すのみとなっています。

という魚伊さんの外観。物凄くモダンな建物です。2019年9月にリニューアルされた店舗だそうですよ。

店内に入りました。反射してみづらいですが、切り身になったお魚が沢山置いてあります。良いなぁ。 別角度からも1枚。やっぱり反射で見えない…。
他にも手造りお惣菜も販売されていました。午後伺ったのでかなり売り切れていました。
その中で残っていたのが、ふぐからあげです。一皿300円はお得ですね。 家に帰ってからレンジで温めて食べました。こういうのが気軽に買えるお魚屋さんがあるって羨ましいなぁ。

豊橋といえば竹輪のイメージが強かったのですが、かつて魚市場があったことは知りませんでした。近くで生まれていたのに…。老舗に伺って、その土地の歴史や、その食が生まれた背景に触れられる瞬間に出会えるのが、個人的な楽しみの一つです。という意味で心躍る訪問になったのでした。

———-魚伊 基本情報———-
〇創業年 天保年間創業 (1831年-1845年)
〇営業時間
・10:00~18:00
※水・日・祝 定休日
〇住所
愛知県豊橋市魚町18
(公式サイト)⇒ 魚伊 – 札木/その他 [食べログ]

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