宇田川やで、江戸のもち米飴・昭和の水飴を食べ比べ / 埼玉 川越 1845年創業 (弘化2年)

埼玉県川越市は、平安時代に河越館を構えた豪族河越氏に由来。武蔵国入間郡の昔から武州支配の地理的要衝で、江戸時代に武州一の大藩であった親藩・譜代の川越藩は酒井忠勝・堀田正盛・松平信綱・柳沢吉保など大老・老中クラスの重臣や御家門の越前松平家が配されました。小江戸”と呼ばれる市内には震災・戦災を免れた歴史的な街並み・建造物が数多く残り、川越城(初雁城)・喜多院・仙波東照宮・菓子屋横丁等々の多くの観光名所が賑わっています。芋菓子・団子等の和菓子や茶・清酒・醤油などの伝統的名産品も多く、会席料理・鰻・蕎麦・鋤焼き・洋食等の料理店が何軒も点在し、各分野で老舗が数多く残っています。

1845年創業、飴問屋から小売業へと進出した 宇田川や

一番街のバス停から徒歩1分、川越駅から徒歩25分ほどの場所、菓子屋横丁内にある 宇田川や。1845年(弘化2年)に創業された飴問屋さんです。現在は5代目の増村さんが運営されておりますが、この5代目の方が水飴等を気軽に楽しんでもらえるように小売店を作ったそう。

という宇田川やさんの外観。新しい店舗だけれど、昔の木桶とか飾られていて雰囲気が素敵。

もう少し正面から。暖簾の隅には「創業弘化弐年」の文字。既に170年以上の歴史…!

今回は食べ歩き用の水飴を買いました。「江戸のもち米飴」、「明治の米飴」、「昭和の水飴」の3素類があります。全部食べたかったのですが食べきれる自信がなかったので、江戸と昭和をチョイス。ちなみに米飴とは、うるち米(もち米)を麦芽で糖化させて作ったもので、無添加・無着色の自然食品とのこと!

食べ歩き用以外にも、瓶詰でも売られていますよ。

で、購入したのがこちら。左が昭和、右が江戸です。お店の方に「両方食べたいので、少し少な目にしてください」とお願いしてます。ので、本当はもうちょっと量が多いかと。

こちらが江戸のもち米飴。自然な甘さに癒される。美味いなぁ。
そして昭和の水飴。江戸のと比べると「あまっ!」って感じ。江戸の米飴と比較し、砂糖重度が高いからなのか、糖度が高いです。初めからこちらを食べてれば問題なかったのかもだけれど、江戸のを食べた後だと若干甘すぎる気がしてしまう。

日本の伝統甘味と言っても良い飴が、江戸から昭和でこんなに形が変わっているのは知りませんでした。個人的には江戸の米飴びいきですw。昭和の水飴はダイレクトに食べるよりも調味料的に使ったほうが良い甘さでした。例えが正しいかは分かりませんが、黒糖はそのまま食べても美味いけど、砂糖はそのまま食べると甘いだけ、みたいな感じです。
と、食欲の限界から江戸と昭和だけの話を書いていますが、宇田川やさんには明治の米飴もあるのです。次回は江戸と明治の食べ比べしたい!

———宇田川や 基本情報———-
〇創業年 1845年創業 / 弘化2年創業
〇営業時間
・10:00~17:30
※月曜 定休日
〇住所
埼玉県川越市元町2-10-39
(食べログ)⇒ 宇田川や – 本川越/和菓子 [食べログ]

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