神戸の地名は、現在の中央区三宮・元町周辺が古くから生田神社の神封戸(じんふこ、租税・課役等の神社奉仕住民)集落“神戸(かんべ)”だったことに由来します。神戸市で最小面積・最大人口密度の長田区は、“履き倒れの街・神戸”を象徴するケミカルシューズ・ゴム靴やマッチの生産で知られています。阪神・淡路大震災での甚大な被害からの復興再開発の過程で市出身の漫画家・横山光輝の作品を核とした地域交流・産業振興の“KOBE鉄人PROJECT”が進行し、2009年(平成21年)にJR・市営地下鉄の新長田駅前に“鉄人28号”巨大像が設置されました。区内には全国有数のコリアンタウンがあり、焼肉店・お好み焼き店も多く、冷麺・そば焼き(焼きそば)・発祥のそば飯で知られ、老舗の和菓子店・食品店なども残っています。
1923年創業、神戸居留地ブランドを生んだ食の貿易商社 富永貿易 (とみながぼうえき)
阪神神戸三宮駅A19出口から徒歩4分ほど、地下鉄海岸線・三宮花時計前駅3番出口から徒歩4分ほどの場所、神戸市中央区御幸通に本社を構える 富永貿易株式会社 。1923年(大正12年)、初代社長・富永壽吉氏が東南アジアへの青果物・海産物輸出を目的に、神戸で「富永壽吉商店」として創業した、神戸生まれの食品貿易商社です。戦時中の青果物配給、戦後の民間貿易再開を経て、1949年(昭和24年)に株式会社化し、商号を富永貿易株式会社へ改めました。1956年に神戸市葺合区(現・中央区御幸通)に新社屋を竣工し、御幸通とのつながりはここから続いています。1985年のプラザ合意による円高で、輸出から輸入へ大きく舵を切り、酒類輸入免許取得、トンガ王国でのかぼちゃ栽培輸入、韓国からの空缶輸入などへ展開。1994年には代表的な自社ブランド「神戸居留地」飲料を発売しました。「神戸居留地」は、幕末に開かれた神戸港で外国人専用居住地区として指定された地域に由来する名前で、茶系飲料、果汁飲料、炭酸飲料、コーヒー、チューハイなど幅広い商品を展開しています。2023年には創業100周年を迎え、現在は商社事業、メーカー事業、OEM事業を横断する「食」の総合企業へ発展しています。
という、富永貿易さんから色々お取り寄せしました。自社ブランド品も買いましたが、どちらかというと輸入物中心のラインナップです。
まずはJulie’sのOAT25というマレーシア産のオーツ麦のクッキーです。
裏に原材料があります。輸入者はもちろん富永貿易さんです。ジューリーズはメーカー名ですね。
中には個包装されているクッキーが入っています。
一つ取り出した図。大麦の素朴感もあってとても良い。
そしてLOMBARDのPOPCORNです。
サンフランシスコのロンバードストリートから名前が取られたお菓子です。輸入商品だと思っていたら日本製造とあるので富永貿易さんの自社ブランドですね。
キャラメル&プレッツェルで、ポップコーンはガツンと甘いけどスッと抜ける感じで食べやすいし、プレッツェルの塩味とのバランスもめっちゃ良い。
こちらも富永さんの自社ブランドで、さばオリーブオイル漬けガーリックの缶詰です。ガルシア社のエクストラバージンオリーブオイル100%使用です。
缶横側です。原材料はサバ・食用オリーブ油・にんにく・食塩とシンプル。
今回はそのまま火入れして食べました。オイル分が温まるとより濃くなって美味しかったです。パン、そしてマヨネーズと合わせたら最高だった。
港町・神戸らしい青果物輸出商社から始まり、100年で食の総合企業へ発展したのが富永貿易さんです。「神戸居留地」ブランドの飲料は普段スーパーでもよく目にしますが、その背景にこの100年の物語があると思うと面白いですよね。幕末の居留地と現代の食卓を、ブランドでつなぐ存在感のある企業だと思います。
