田中屋の武州茶ティーバッグと武州茶バーム / 神奈川 川崎市高津区 宝暦10年創業 (1760年) 

神奈川県川崎市ほぼ中部の高津(たかつ)区は、1889年(明治22年)に 8村合併で発足の橘樹(たちばな)郡高津村から1928年(昭和3年)に高津町となり、1937年(昭和12年)に同町が川崎市に編入され、翌年には現在の全区域が市に編入されました。高津の地名由来には浪速高津宮(大阪市)付近景観近似説・多摩川やや上流の川湊の高(川の上流)津(湊)説・鷹津転訛説等があります。平安期には周囲の寺社・有力豪族の荘園となり、江戸時代は東海道の脇街道として大山街道(矢倉沢往還)が整備され、二子の渡しや二子・溝口宿は江戸から大山(現・伊勢原市)詣での参拝者で賑わいました。区内には老舗の茶舗・米穀商・食品会社などが残っています。

宝暦年間創業、よろづやから始まった 田中屋

京急田園都市線 高津駅から徒歩3分ほどの場所、大山街道沿いにある 田中屋。和歌山出身の油田中と呼ばれた鈴木本家より、宝暦10年(1760年)に現在地にて分家独立したことが始まりです。創業当時はよろずやで、その後ものさし・はかり・ますの販売を、そしてその後に製茶業をスタートするも関東大震災で製茶工場が倒壊し、その後は販売部門のみ継承されています。そして9代目のご主人の代となり、古老の記憶を頼りに武州茶を復刻されています。

という、田中屋さんの外観です。看板になぜ”はかり”とあるのか、歴史を読んでようやく理解出来ました。

店頭の看板です。お茶専用のどりっぷばっぐも販売されているそう。便利そうだな。

店内に入りました。復刻した武州茶と、武州茶を使った各種加工品が並んでいます。

という、武州茶のティーバッグタイプを購入しました。温故知新と書かれたパッケージが渋くて良いですね。

パッケージ裏側です。創業宝暦年間、SINCE1760とあるので、このサイトでは記述を宝暦十年としました。江戸時代中期から関東大震災までは自社農園を持ち製茶されていたのです。

マグカップにそのままでごめんなさい。鮮やかな緑が印象的な、美味しいお茶でした。

せっかくなので、武州茶バームも購入しました。

原材料に武州茶と記載がありますね。

取り出した図です。お茶の苦味と旨味が良いアクセントになっていて美味しかった!

溝口に遊びに行った時に、近くに何かないかしら?と探してみたところ、見つけたのが田中屋さんでした。旧大山街道沿いにあるお店なのですが、他にもこの通り沿いに老舗店があったので、もう少し深ぼってみたいところです。解像沿い老舗開拓も、もっと進めたいなぁ。

———田中屋 基本情報———-
〇創業年 宝暦10年創業 / 1760年創業
〇営業時間
・10:00 – 18:00
※日曜・祝日 定休日
〇住所
神奈川県川崎市高津区溝口3-14-1
(公式サイト)⇒川崎市高津区の日本茶専門店 田中屋|当店オリジナル『武州茶』や和紅茶など、様々なお茶や関連グッズを取り揃えております。

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