福島県中通り北部の伊達(だて)市は、2006年に伊達郡伊達町・梁川町・保原町・霊山町・月舘町の5町合併で発足し、一般公募で市名となりました。鎌倉期に伊達郡を領有して姓とした伊達氏(仙台伊達氏始祖)発祥の地で、北海道伊達市の市名は亘理伊達氏(仙台伊達氏分家)が入植した事が由来です。桃(全国有数収穫量)・林檎・葡萄・プラム・柿・苺・葉山葵・あんぽ柿/つるし柿(干し柿、梁川)・伊達鶏・聖護院蕪沢庵・阿武隈の紅葉漬(鮭米糀漬)・味噌・醤油・地酒・地焼酎・銘菓(家伝茶まんじゅう・あんぽの味野みのり・まるごと若桃ゼリー等)等の特産品・名物があり、市内には老舗の和菓子店・洋菓子店・醸造所(味噌・醤油)などが残っています。
江戸時代末期創業店にルーツ、木桶仕込みに回帰した 玉鈴醤油
泉町のバス停から徒歩1分ほど、保原駅から徒歩20分ほどの場所にある 玉鈴醤油。そのルーツは江戸末期に創業された信達地方の豪商・福井商店が醤油醸造を始めたところまで遡ることができます。その醤油ブランド・キッコー福を事業として引き継ぎ、玉鈴醸造元に名称変更した後に、1956年(昭和31年)に有限会社玉鈴醤油店を設立されています。醤油作りにこだわりを持ち、2023年からは醤油本来の作り方である木桶仕込みに回帰されています。
という、玉鈴醤油店さんの定番商品・万能タイプかけじょうゆを購入しました。
ラベル部分をアップで。国内産小麦100%使用・鰹本枯節使用とかなりリッチな作りです。
パッケージ裏側です。出汁的には、かつおぶしだけでなく、さばぶし、昆布エキス、アミノ酸等も含まれています。また甘味料も入っていて、甘口に仕立てられているのが想定できます。
出してみた図です。薄口と濃口の中間のような色合いです。出汁の味が濃くて美味しく、若干の甘味が口当たりを優しくしてくれて、とても上品な味がします。万能と名付けた意味が伝わってくる美味しさです。
上述の通り、玉鈴醤油さんは木桶での仕込みに回帰されています。その木桶で仕込んだファーストロットを金烏玉兎(きんうぎょくと)というシリーズで発売されており、その価格はなんと10万円〜100万円とかなりの高額です。100万円は限定一本のみ。高くて購入はできませんが、味は見たくなりますね。凄いチャレンジだなぁ。
↓定番商品のかけじょうゆは楽天でも購入できますよ。
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———玉鈴醤油株式会社 基本情報———-
〇創業年 江戸時代末期創業店にルーツ
〇営業時間
・8:20-17:20
※無休
〇住所
福島県伊達市保原町泉町23
(公式サイト)⇒ 小さな醤油屋だからできること|福島県伊達市にある醤油蔵元 -玉鈴醤油株式会社の公式ウェブサイト