埼玉県南西部の飯能(はんのう)市は入間川上流の渓口集落として発展した町で、地名由来には榛(はん)の木が茂る野で“榛野”転訛説・“萩野”転訛説・武蔵七党丹党の判乃氏居住説等があります。江戸時代は武蔵国西部の山間地帯と同様に幕府領でした。中世より林業が盛んで、江戸時代には火事多発で木材不足の江戸に、入間川・高麗川等から荒川経由の10日間程度で一帯の杉・檜等の木材が大量に運ばれ、江戸の西の川からの“西川材”と称されました。主産地の入間市に連なり狭山茶も生産され、地酒や四里餅等の名物もあり、市内には老舗の飲食店・和菓子店などが残っています。
1926年創業、昭和天皇にお蕎麦と天ぷらをお出しした歴史を持つ 献上飯能そば竹むら
飯能駅から徒歩3分ほどの場所にある 献上飯能そば竹むら。大正時代に東京の蕎麦店で修業をした初代の方が、関東大震災を機に飯能に移り住み、1926年(昭和元年)に店舗を構え創業をされました。1967年(昭和42年)に埼玉県で国体が開催された際に、昭和天皇が飯能に立ち寄られ、その時に天ぷらとお蕎麦をお出ししたのが、竹むらの2代目のご主人となります。現在は3代目の方にバトンが渡され、今回3代目のご主人が「自分が天皇に蕎麦を打つ立場だったら、何を出すだろうか」と考え、「献上そば復活プロジェクト」を行われます。今回はそのプロジェクトに私も参加してまいりました。
※献上そば復活プロジェクトの詳細はこちらのリリースをご覧ください。
という、竹むらさんの外観。いわゆる町のお蕎麦屋さんといった感じ。
今回はイベントなので別メニューとなりますが、通常メニューはこんな感じ。リーズナブルで、近くに在ると助かるお店ですね。
今回のイベントは、昭和天皇にお出しした天ぷら&お蕎麦をお出しするイベント。まずは天つゆが入場します。
そしてお塩も。
そして天ぷらが入場します。車エビ、穴子、蓮根といった定番に加えて、紅葉の葉っぱ、そして地元飯能で獲れたマコモダケの天ぷらも。車エビの甘さと、マコモダケの旨みの濃さが超素敵でした!
そしてお蕎麦が入場します。北海道の音威子府(おといねっぷ)の挽き立てのそば粉にこだわったそう。
店主さんから「うちの盛りは多めなんです」と説明があった通り、やや盛り多め。香り高い美味しい蕎麦が沢山食べられるなんて最高でしかないですね。 ラストに蕎麦湯でフィニッシュ。大変満足度の高いイベントでした。
今回はイベント用メニューだったので、天ぷらも蕎麦も豪華バージョンだったとのこと。海老は普段使わない車エビだったり、地元産のマコモダケが付いてきたり、と。普段のメニューは食べていないので分かりませんが、イベントから理解する限り、普段のメニューも期待できそうです。
「献上そば復活プロジェクト」は今年初めての試みで、今後開催するかは評判次第で検討されるとのことでした。満足度はとっても高いイベントだったと思われるので、またあるのでは、と思ったり。今後開催される場合は、ウェブサイトやTwitterで告知されるとのことですので、気になる方はチェックしてみてください!
———献上飯能そば竹むら 基本情報———-
〇創業年 1926年創業 / 昭和元年創業
〇営業時間
・11:30~15:00、17:00~19:00
※金曜日 定休日
〇住所
埼玉県飯能市仲町14-8
(公式サイト)⇒献上飯能そば竹むら|飯能市|公式|お取寄せ&ギフト