三重県中部(中勢地域)の伊勢湾に面した松阪(まつさか、“まつざか”は誤読)市は、1889年(明治22年)に多数町村合併での飯高郡松阪町の発足以前は地名を“松坂”と表記しており、1933年(昭和8年)に市制施行の旧・松阪市が2005年(平成17年)に4町と合併して現市となりました。松坂の地名は松坂城を築城した蒲生氏郷の故郷である近江国蒲生郡の“若松の森”に由来する等の説があります。名代の松阪肉(牛)を始め松阪豚・松阪赤菜・松阪茶・モロヘイヤ・嬉野大根・エスカルゴ・ジビエ等の特産品や牛肉や豚肉の料理・鶏焼き肉・“老伴”などの各種和菓子等の名物があり、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが数多く残っています。
文化年間創業、お伊勢参りの旅人宿として創業した 鯛屋旅館
松阪駅から徒歩7分ほどの場所にある 鯛屋旅館。文化年間 (1804 – 1818年)にお伊勢参りの旅人宿として創業されました。元々は旧伊勢街道沿いに宿があったそうですが、旧伊勢街道の道路拡張時に建物をそのまま後ろに曳家のような形で移設し今の場所に移られたそうです。という、鯛屋旅館さんは松阪にあるので、お食事は松阪牛なのです。で、宿泊だけでなく、食事のみ利用も可能です。私は今回ランチを頂きに伺いました。
という、鯛屋旅館さんの外観です。めちゃくちゃ雰囲気良いですよねぇ。
メニュー表は店頭にも置いてありました。
店内に入ると有名人の写真やサインが。メディアに出演も多いお店なのです。
今回は家族3人で予約しております。で、お部屋へ向かって進むのです。このちょっと狭い階段が、昔の建物っぽくて好きです。
いやー、気持ちが昂りますね。
で、ご案内頂いたお部屋です。個室のとても良いお席でした。
我々の席の前にはすき焼きテーブルが。鯛屋旅館さんでは、仲居さんがすき焼きを作って提供してくれるのです。
もうちょっと寄りでの、すき焼きテーブル写真です。
まずはお肉が入場します。もちろん松阪牛でございます。
そしてザクも入場。ザク=お肉以外の具材ですが、野菜をザクザク切るからが語源だとか。
で、仲井さんのすき焼きタイムに入ります。温めた鍋に牛脂をひいて、そして肉を焼くのです。
焼いたら砂糖をドーン!
そして醤油を垂らしたら完成です。
そして、溶き卵に入れた状態で提供されます。天国は松阪にあった…!
早めにご飯&赤だしも頂きました。すき焼きの甘辛さとご飯は合うと思っている派閥です。
そして、煮られたザクがやってきました。美味しすぎるよね。
大判の肉もドーンと。もうさ幸せしかないよね。
三重県出身の人間ですが、松阪牛は大人になるまで食べたことはありませんでした。わりと貧乏家庭だったからもありますけど、育った桑名市からちょっと距離があることもあって。
で、松阪ですき焼きを食べて、関西スタイルの砂糖&醤油なのはちょっとびっくりしました。桑名は割下スタイルだったんですよ。三重県の多様性をちょっぴり感じた瞬間でした。
——-鯛屋旅館 基本情報———-
〇創業年 文化年間創業 (1804 – 1818年)
〇営業時間 (食事)
・11:30 – 14:30
・17:00 – 21:30
※月・木はランチタイム定休
〇住所
三重県松阪市日野町780
(公式サイト)⇒ ホーム | 鯛屋旅館