山形県北西部（庄内北部）市で市北部に鳥海山がそびえ、日本海沖合に県内唯一の離島・飛島がある酒田（さかた）市は、1933年（昭和8年）に酒田町から旧市となり、昭和中期に4回の飽海郡飛島村等近隣村の編入を経て2005年（平成17年）に同郡3町と合併して現市となりました。人口は県内3位、市街地規模は山形市に次ぎ2位で、県内唯一の重要港湾・酒田港と庄内空港とを擁しています。古くは砂潟・坂田と称され、語源には砂地の干潟・狭い潟・アイヌ語でサケ（鮭）トウ（海）・傾斜地の農耕地等の諸説があり、江戸時代は庄内（荘内）藩領で、河村瑞賢が最上川河口に酒田湊を開きました。酒田船箪笥・絵蝋燭等の伝統品や庄内米（はえぬき・こしひかり・つや姫等）・庄内砂丘メロン・庄内柿・刈屋梨・苺・赤葱・民田茄子・なめこ・魚介類（寒鱈・鮟鱇・はたはた・まこ鰈・渡り蟹等）・蒲鉾・清酒（初孫・菊勇・上喜元等）・焼麩・漬物・どんがら（寒鱈）汁・芋煮・むき蕎麦・酒田ラーメン・酒田フレンチ等の特産品・郷土食があります。山居倉庫・本間家旧本邸等多くの名所・旧跡があり、1976年（昭和51年）の酒田大火から2ヶ年半で復興を遂げた市内には老舗の料理店・飲食店・和洋菓子店・食品店・酒蔵などが残っています。