関東地方中央部で埼玉県南東部の県庁所在地であるさいたま市は、2001年（平成13年）に浦和・大宮・与野（よの）の3市が合併して発足し、2005年（平成17年）に岩槻（いわつき）市を編入して現市域となり、日本の市で9番目の130万人超の人口を擁しています。江戸時代には岩槻藩以外は幕府領・旗本領・寺社領でした。旧浦和市地域（桜・浦和・南・緑区）は古くは調（つき）神社鳥居前町・玉蔵院門前町で、その後は旧中山道・浦和宿の宿場町でした。県行政の中心で、旧制浦和高校等が前身の埼玉大学等がある文教都市でもあり、サッカーが盛んです。旧大宮市地域（西・北・大宮・見沼区）はかつて見沼（みぬま）の水神を祀ったともされる武蔵国一宮・氷川神社鳥居前町で、旧中山道・大宮宿の宿場町でした。JRの工場・操車場や東京・万世橋から移転した鉄道博物館があり、盆栽で知られています。旧与野市地域（中央区）は彩の国さいたま芸術劇場・さいたまスーパーアリーナを擁しています。旧岩槻市地域（岩槻区）は江戸時代には大半が岩槻藩で岩槻城の城下町で日光御成街道の宿場町でした。伝統工芸の岩槻人形（雛人形）が特産です。蒲焼発祥地ともされる浦和の鰻・岩槻葱・国内有数生産の慈姑（岩槻・緑区）・薩摩芋(浦和区木崎発祥の紅赤等)の特産品があり、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店が点在しています。