東京都中野区は武蔵野の中の地域である事が地名由来とされ、1400年頃（室町時代）に中野長者と称された鈴木九郎が開拓したとも伝わっています。中野区中央部の中野は、江戸時代には5代将軍綱吉発布の生類憐れみの令による野犬収容の大規模犬屋敷が設置され（旧囲町・現4丁目）、8代将軍吉宗時代に桃の花の名所が造営され（旧桃園町・現3丁目）、江戸消費のほとんどを賄った蕎麦等の畑作や製粉・味噌醤油醸造などの食品製造が盛んで、甲武鉄道（現JR中央線）開通の明治から大正にかけて市街化が進展して閑静な住宅地も生まれました。JR中野駅北口には中野サンプラザ・サブカルチャーの聖地とされる中野ブロードウエイ・中野サンモール等の多数の商店街・区役所・丸井グループ本社等があり、旧警察大学校跡再開発地一部の“中野四季の都市（まち）”には大学キャンパス（早稲田・明治・帝京平成）・諸企業(東映アニメーション等)本社や老舗食品会社（キリングループ各社・小岩井乳業）本社が立地しています。