千葉県北部の成田(なりた)市は、“成田国際空港”を擁する空港・観光都市であり、都内・千葉市方面のベッドタウンです。地名由来には、豊作期待の“熟田(なるた)”転訛説や雷多発の“鳴田(なるた)”転訛説等の諸説があります。伝統産業の煉瓦・鬼瓦や米・蓮根・薩摩芋(紅あずま等)・落花生・クリーム西瓜・豚肉等の特産品があり、瓜鉄炮漬・淡水魚佃煮・鰻料理・羊羹等の名物があって、成田不動周辺を中心に市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが点在しています。
1798年創業、静岡出身者創業した鰻店 駿河屋
成田山前のバス停から徒歩3分ほど、成田駅から徒歩12分ほどの場所、成田山新勝寺に程近い場所にある 駿河屋。正確な創業年はわからないそうですが、1798年(寛政10年)の記録に駿河屋が旅籠屋として記録に残っていることから、この年を創業年とされています。屋号の駿河屋は創業者である駿河屋与兵衛氏が駿河 = 現在の静岡県の出身であったことから名付けられたとされています。駿河屋さんは豊吉氏の時代に、両国・浅草・吉原・向島等に支店を広げたそうですが、関東大震災によって失われたこと、同時期の鉄道網の勃興によりご商売の形態を変えられ、旅館業から飲食の専門店へと舵を切られたとのことです。
という、駿河屋産の外観です。成田山に近いこともあり、お客さんで沢山いらっしゃっていました。
外にあったメニュー表です。お昼少し前に行きましたが、それでも30分待ちの人気店なのです。
店の外では鰻が次々と焼かれています。
いやー、美味しそうだなぁ。
店内に入りました。今回は2階席に案内されています。
窓から見る成田山の参道です。少し早かったので人手はさほど多くなかったですが、昼に近づくにつれてドンドン増えてきました。
メニューはこちらです。鰻がうな重・蒲焼・白焼等があります。特上・特選の違いは量の違いとなります。
で、オーダーしたのがこちらです。
お重の蓋を取るとこんな感じ。
アップの鰻もどうぞ。綺麗な焼き色ですよねぇ。
この焼き色の美しさよ。タレは甘さ・苦味、どちらも程よく立っていて、ご飯との相性が抜群でした。成田山近くで食べる鰻ってほんと美味しいよね。
成田山の参道には100年越えの老舗鰻店が物凄く沢山あります。個人的には「行くならこのお店だな」という心に決めたお店があるのですが、駿河屋さんは訪問したいお店チョイスにグイッと入ってきました。やっぱり食べ比べなければ分からないことがありますね。きっとまた行きます。
———-駿河屋 基本情報———-
〇創業年 1798年創業 / 寛政10年創業
〇営業時間
・10:00-16:00
※木曜日 定休日
〇住所
千葉県成田市仲町359
(公式サイト)⇒ 駿河屋 成田名代うなぎ屋