住吉屋総本店で、久寿餅(くずもち)とお蕎麦のランチセットを食べる / 神奈川 川崎大師 1887年創業 (明治20年)

川崎大師のある川崎市川崎区は、約400年前に東海道五十三次2番目の川崎宿が設置され賑わった地域。およそ900年前に建立され、今も関東の代表的な初詣先の一つである川崎大師(平間寺)の門前町としても永らく栄えたエリアです。そんな川崎大師周辺には老舗の飲食店や和菓子店などが複数残っていますよ。

1887年創業、創業以来 久寿餅(くずもち)を販売し続ける 住吉屋総本店

川崎大師駅から徒歩4分ほどの場所にある、住吉屋総本店。1887年(明治20年)に創業された同店は、この地域で生まれたといわれる久寿餅(くずもち)を創業当時から販売しているお店です(久寿餅の発祥は諸説あり。川崎版の発祥ストーリーは後述)。川崎大師付近には、久寿餅を販売しているお店が複数ありますが、そのうちの1店、参道内にある川崎大師 山門前 住吉は、1917年(大正6年)に住吉総本店さんから暖簾分けされたお店となります。

という住吉屋総本店さんの外観はこちら。川崎大師駅から川崎大師へ向かう途中にあります。 正面から見るとこんな感じ。左がお土産購入コーナー、右手が甘味処となります。今回は甘味処でランチしました。 甘味処のメニューはディスプレイに飾られていました。甘味処ではありますが、お蕎麦等の軽めのお食事メニューも多数あります。
店内に入りました。こちらがメニュー表です。英語表記もあるのが優しいですね。ちなみにメニュー下部にある通り、プラス150円で久寿餅のセットにもできます。住吉屋総本店さんに来たのであれば、当然久寿餅セットですよね。

ちなみに甘味系のメニューはこんな感じ。揚げ久寿餅が激しく気になりますが、今回はグッと我慢…。
今回は冷やしきつね蕎麦と久寿餅のセットをオーダーしました。暑い季節に伺ったので、冷やしが恋しくって、でして。 こちらが冷やしきつね蕎麦。奇をてらわない感じが好感を持てる素朴な味です。 そして久寿餅。ここまで説明せずに来ましたが、関東のくず餅は小麦を発酵してつくる発酵食品なのです。黒蜜ときな粉をかけて食べます。 こんな感じですね。モチモチの食感にじんわり甘い黒蜜ときな粉、最高です!

久寿餅の由来は、こんな感じで説明POPも置いてありました。ざっくり説明をすると、天保年間に川崎大師近辺に住んでいた久兵衛さんが、雨に濡れた小麦粉から偶然発明した食べ物で、久兵衛さんの名から久寿餅と名付けらえた、とのこと(他にも関東のくず餅発祥には、亀戸の船橋屋さんよる解説では東京東部の下総国葛飾郡が発祥、池上の池田屋さんの解説では大田区池上で発祥した久遠餅から久寿餅へと変化した説等複数あり、今も各所で久寿餅が食べられ続けております)。

久寿餅の歴史は新聞記事にもまとめられていました。偶然から生まれたお菓子みたいなストーリー、僕は大好きですw。

久寿餅(くず餅)は、東京および川崎の沢山のお店で売られているにも関わらず、その土地を出るとまるで知られていないローカルな食べ物。その理由はシンプルで、全然日持ちがしないから、なんです。なので東京や神奈川にいらっしゃる際に、ぜひ食べてみてほしいです。

発酵食品なので、やや癖があると感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、住吉屋総本店さん等の有名店のは癖もなく、たただた美味しいお菓子。東京や神奈川にもある現地にしかない味、チャレンジするの、アリだと思います。

———住吉屋総本店 基本情報———-
〇創業年 1887年創業 / 明治20年創業
〇営業時間
8:30~18:00(喫茶は~16:00)
※無休
〇住所
神奈川県川崎市川崎区大師本町8-16
(食べログ)⇒住吉屋総本店 ((元祖)久寿餅) – 川崎大師/和菓子 [食べログ]

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