豊臣秀吉築城の聚楽第から名を採った銘菓”聚楽”を製造する塩芳軒 / 京都 上京区 1882年創業 (明治15年)

京都市上京(かみぎょう)区は、市の中心部に位置して東側を鴨川が流れ、京都府庁が立地する場所。平安末期頃に二条通をほぼ境にして平安京の北側を上辺・南側を下辺と称し、中世にそれぞれ上京・下京となりました。市内北区にかけては、応仁の乱の際に山名宗全の西軍が本陣を置いたことに因み“西陣”と称され、西陣織(高級絹織物)発祥地であり織物業者の集積地に。茶道三千家の茶室である不審菴(表千家)・今日庵(裏千家)・官休庵(武者小路千家)があり、上七軒の花街が賑わっています。京都御苑・北野天満宮・晴明神社・相国寺・一条戻り橋等の寺社・名所も数多く、区内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが何軒も残っています。

1882年創業、林浄因の流れを汲む塩路軒から暖簾分けで創業された 塩芳軒

大宮中立売のバス停から徒歩2分の場所にある 塩芳軒。1882年創業(明治15年)に、小豆餡入りの饅頭の開祖とされる林浄因の流れを汲む塩路軒から暖簾分けの形で創業されました。ちなみに林浄因がつくったとされる饅頭は、東京の明石町にある1349年創業の塩瀬さんがその味を守り続けていらっしゃいます。

という塩芳軒さんの外観がこちら。豊臣秀吉が築城した聚楽第の鉄門が面していたとされる黒門通沿いにあります。古き良き日本のお店感がバリバリ出てて超カッコいい。

店内に入りました。定番商品と、季節のお菓子が並んでいます。 今回は聚楽を購入しに来ました。が、残り1個…、のところ私の前の人が購入し…、と買えなそうな雰囲気でしたが「1個ならいいや」と購入しないことになり僕にその一つが回ってきました。なんというラッキー。ちなみに聚楽の下に見える懐中しるこも購入しています。
ということで聚楽です。塩芳軒さんの近くに聚楽第跡があり、お店の周りには聚楽の付く地名が残っているそう。そんな聚楽代から命名された聚楽は、こし餡の入った焼き菓子。甘さ控えめで上品。家に常備しておきたい味。

もう一つ購入したのが、懐中しるこ みのる里。割ってお湯をかけて作るお汁粉です。

こんな感じで3つ入りのを購入。

こんな感じで割ってお椀に入れて…、

お湯をかけて頂きます。ちょうど良い甘さで美味い! 作り方の説明書も入っていました。冷やし志るこも旨そう。今度試してみたいなぁ。

塩芳軒さん、過去行ったお店の中でも外観がかなり趣ある店舗でした。流石京都の老舗ですね。お店だけでなく、お菓子もすっごく美味しくて、京都は再訪したい場所が出来過ぎるのが困りものですね…。JR京都駅の伊勢丹や、各種百貨店でも購入できるので、帰り際にさっと買ってきたいと思います。

—— 塩芳軒 基本情報———-
〇創業年  1882年創業 / 明治15年創業
〇営業時間
・9:00~17:30
※日曜・祝日・月1回水曜日 定休日
〇住所
京都府京都市上京区黒門通中立売上ル飛騨殿町180
(公式ページ)⇒ 京都・西陣の御菓子司「塩芳軒」

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