埼玉県草加市は、江戸時代は大半が天領で、日光街道・奥州街道の江戸から2番目の宿場町・草加宿として栄え、周辺部では稲作が盛んであった場所。地名由来は綾瀬川右岸の“そが(砂地の意味)”とされていますが、徳川秀忠が鷹狩りで舎人(とねり、現・東京都足立区)宿泊の際に原野の草木刈りをして新道を造成したところ“草の大功”故に“草加”と命名させたとの説もあります。全国に知られる“草加煎餅”は米どころの上に醤油産地の野田(現・千葉県)に近く、大勢が往来する宿場町であったことにより江戸時代からの名物となりました。今も市内には数十軒の煎餅店があり、老舗も多数残っています。
1901年創業、伝統の製法を守り続ける 志免屋(しめや)
草加駅から徒歩12分ほどの場所、旧日光街道沿いにある 志免屋。1901年(明治34年)に創業した、草加せんべいのお店です。伝統的なせんべい作りを守り続けているお店で、仕入れたお米を自社で製粉し、セイロで蒸し、調味&焼き上げまで一貫して行われています。製粉を自分たちで行われるお店はあまり聞いたことがないのですが、煎餅の聖地草加のスタンダードだったりするのかしら?
という、志免屋さんの外観です。角地に立つ、赤い看板が目立つお店です。
店内に入りました。入ってすぐの場所に焼き台があります。手焼き体験もできるそうですよ。やってみたい〜。
こちらは店舗ディスプレイです。色んなお煎餅が並んでいます。
気になったのはこちら、特選堅焼です。数々の受賞歴がある商品だそうですよ。
ということで買ってきました。全国菓子大博覧会で大臣賞を受賞されています。
パッケージ裏側です。うるち米・醤油・ザラメ・昆布だし・鰹節等で作られています。
1枚取り出した図です。
裏側もどうぞ。いやぁ、綺麗な焼き色ですね。
特選堅焼の名前に恥じない、しっかり食感の美味しいお煎餅でした。堅焼といっても、歯が欠けるほど硬い、みたいなニュアンスでなく、しっかり焼かれています、という感じの硬さでした。これぐらいの硬さだとしっかり噛む必要があり、結果的にお米の旨味が感じられて美味しく頂けました。草加せんべいって、やっぱり美味しいよね。
——-志免屋(しめや) 基本情報———-
〇創業年 1901年創業 / 明治34年創業
〇営業時間
※金曜 定休日
〇住所
埼玉県草加市神明1-11-1
(公式サイト) ⇒「志免屋」創業明治34年。草加せんべい(草加煎餅)の専門店。