秋田は、飛鳥時代 600年代半ばに阿倍比羅夫が“齶田(あぎた、顎に似た地形の意味)”に遠征したと報告したことが由来とされ、700年代前半に現・山形県から現・秋田市高清水の岡に移設された出羽柵(古代城柵)が後に秋田城と称され表記が定着しました。東北日本海側最大都市で秋田県の政治・経済・交通の中心地である県庁所在地・秋田市は、江戸時代は久保田藩(後に秋田藩)佐竹氏の城下町として、また雄物川河口(現・秋田運河)の土崎港(つちざきみなと、現・秋田港)が北前船寄港地として栄えました。東北を代表する夏祭りの竿燈まつりで知られ、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店が複数残っています。
1924年創業、玉子煎餅屋から始まり和菓子屋へと転身した 三松堂
秋田駅から車で5分ほど、北都銀行前のバス停から徒歩1分ほどの場所にある 三松堂。1924年(大正13年)に後藤一次郎氏によって玉子煎餅店として創業されました。現在は4代目の後藤誠一氏がご主人を務められています。カワイイパッケージのレトロ菓子シリーズが有名で、様々なメディアで取り上げられているんですよ。
という三松堂さんの外観がこちら。外から見ると割と普通の和菓子屋さんにも見えます。
店内に入ると色んなお菓子が並んでいました。全部美味しそう!! 特に目を引いたのが、レトロ菓子シリーズ。こちら、あんドーナツなんですが、パッケージ可愛すぎません? 壁側には4代目の誠一氏と思われる方の漫画が。わかりやすく伝えるアプローチ、素敵ですね。 ということで買ってきました、あんドーナツです。このパッケージの形、見覚えありますよね? そうなんです、卵を入れるあのパッケージにお菓子が入っています。いやー、カワイイ!ちなみにこのパッケージは、嵐にしやがれでクイズとして出題もされています。
こちらがあんドーナツ。素朴な味がしてとっても美味しかったです。こういうしみじみ美味いお菓子は、年齢と共に美味しさ理解度があがりますね。
パッケージにはこんな説明紙も入っていました。発売当初から受け継がれた製法を守り、添加物等も使っていないそう。そんなお菓子をレトロなパッケージに入れて販売されているんです。全てのパッケージがめちゃくちゃカワイイので、ぜひサイトから見てください。三松堂さん、お店の雰囲気もパッケージも、そしてお菓子もとっても素敵で、昔ながらも守りつつも、今の時代に受け入れられる提供方法となっていて、凄く勉強になりました。こういう老舗の在り方も超素敵…。味も勿論ですが、味以外の要素でも「誰かに語ってもらえる老舗」って重要だと思ってまして、三松堂さんはそれがとっても凄く上手で。秋田に行ったなら必ず行きたいお店の一つになりました。
——-三松堂 基本情報———-
〇創業年 1924年創業 / 大正13年創業
〇営業時間
・9:00~18:00
※日曜・祝日 定休日
〇住所
秋田県秋田市中通5丁目7-8
(公式サイト)⇒ 和菓子お取り寄せと四季折々の和菓子レシピ