畠山製麺の音威子府そばは、22年8月末で終了 / 北海道 中川郡音威子府村 1926年創業 (大正15年)

北海道北部(道北・天塩国)の中川郡は、1879年(明治12年)の行政区画郡発足時には後の名寄市一部も含まれていましたが、現在は、美深町・中川町・音威子府(おといねっぷ)村の2町1村が属していて、郡名は天塩川中流域にあることに由来します。上川地方北部で天塩川が音威子府川と合流して貫流する音威子府村は1916年(大正5年)に中川郡中川村(現・中川町)から分村の常盤(ときわ)村から1963年(昭和38年)に現村名に改称し、道内最少人口の自治体です。村名は古くは音江根布(ヲトイ子フ・ヲトヱ子フ)とも称し、アイヌ語の“オ・トイネ・プ”(河口の泥多い濁り川)に由来します。蕎麦栽培北限地であり、木工芸品・山菜・チコリ・蜂蜜・音威子府羊羹・おといねっぷ味噌・鮭味噌パン・音威子府そば(2022年8月末製造終了予定)の特産品・名物があります。郡内には老舗の食品会社があります(2022年9月廃業予定)。

1925年創業、廃業が決まってしまった音威子府の黒い蕎麦を製造販売する 畠山製麺

音威子府駅から徒歩5分ほど、稚内駅から車で2時間程度の場所にある 畠山製麺。1926年(大正15年)に創業された同店は、音威子府(おといねっぷ)の名物である黒い蕎麦・音威子府そばを製造・販売されています。既に様々な場所でニュース化されておりますが、ご主人が高齢のため2022年8月末で製造を終了し、翌月廃業されることが発表されています。味が変わってしまい評判を落としたくない、と承継されないともコメントされているそうです(こちらのTwitterに記載があります)。

という、音威子府そばと蕎麦汁を購入しました。せっかくなら、専用のおつゆで食べたいですからね。

そばつゆをアップで。もちろん、畠山製麺さん製造です。

ざるそば専用の4倍希釈のつゆになります。

原料の箇所もせっかくなので。

こちらがお蕎麦です。紙に包まれています。

オープンしました。音威子府村産の玄そばをメインに皮ごと挽く自家製分技術により、独特の黒いお蕎麦が出来るそうです。

紙には、創業満九十年を迎えることが出来ました、とあります。パッケージが作られたのが5−6年前だった、ということなのかな。

茹でた姿がこちら。黒さにびっくり。お蕎麦らしい香りが芳醇でとても美味しいです。

そばつゆはこんな感じ。ちょい辛めで蕎麦の味が引き立ちます。

音威子府そば、いつか食べたいと思っていて、行きたい場所にマークしてあったのですが、距離的に伺うことが中々出来ずにおりました。そんな時に廃業の報道が出て、すぐにお取り寄せしなんとか食べることが出来ました。22年8月初旬の今もオンラインサイトでお取り寄せは出来ますが、現在は1日の販売量を絞っている状態です。どうしても最後に、という方はオンラインサイトをこまめにチェック頂くのが良いかと。

—— 畠山製麺 基本情報———-
〇創業年 1926年創業 / 大正15年創業
〇営業時間
・8:00~18:00
※無休
〇住所
北海道中川郡音威子府村字音威子府420
(公式サイト)⇒畠山製麺 | otoin

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