大谷政吉商店の江戸前佃煮 若炊あさり / 東京 羽田 1887年創業 (明治20年)

東京の空の玄関口羽田。羽田空港近辺は、江戸時代以降に東京湾を埋め立てして出来た土地。東京湾に近いこの場所には、海の幸を活かした老舗がありました。

1887年創業、江戸前の佃煮づくりから始まった 大谷政吉商店

京急大鳥居駅から徒歩10分強、多摩川沿いにある大谷政吉商店。1887年(明治20年)に創業以降、佃煮にしては薄味の、素材を活かした佃煮を作り続けていらっしゃいます。

こちらが店舗外観。多摩川沿いの少し隠れた場所にあります。「創業120年老舗の味」という看板が迎えてくれますよ。

こちらが店舗内の様子。小さなお店の中に、大量の佃煮が所狭しと並んでいます。ちょっと感動。

購入したものその1が、大谷政吉商店さんの名物 若炊あさり。モンドセレクション10年連続金賞受賞の文字が眩しい。 こんな感じの佃煮です。そこまでコッテリ味ではないので、そのままでもパクパク食べられます。ご飯と合わせても勿論美味い。 もう一つ購入したのが浅炊たらこ昆布。大好きなタラコと昆布が佃煮に、という字面だけでご飯食べられそうな食べ物です。人気No.2の商品とのこと。 中身はこちら。若炊あさりと比べると味濃い目ですが、猛烈に美味しい。こういう日本の味、ホント好きです。

大谷政吉商店さんのウェブサイトにはこんなご挨拶が載っています。

私ども創業以来その伝統の味にこだわり過ぎることなく時代とともにお客様のお声を反映し、長年にわたる職人の経験と技を生かし、体のためを思いうす味でやわらかく素材の持つ旨味を活かした佃煮を、心を込めて炊き上げています。

佃煮って、味濃い目が多いと思うのですが、大谷政吉商店さんの佃煮は薄味で、佃煮が苦手な人でも美味しく食べられる味になっています。伝統にこだわり過ぎることがないからこそ生まれた、新しい佃煮の数々、是非試して頂きたいなと思います。

——–大谷政吉商店 基本情報———-
〇創業年 明治20年創業 / 1887年創業
〇営業時間
9:00~17:00
※日曜日 定休日
〇住所
東京都大田区本羽田3-24-11
(公式サイト)⇒佃煮 大谷政吉商店創業120 老舗の味

4件のコメント

  1. ・私はかなり以前に当店に偶然通り掛かって購入したことがありました。確かにあっさり目の味で佳き酒肴となった記憶があります。未だ健在で何よりの事です。東京には佃煮屋が何軒もあって、浅草で昭和初年創業の鮒金が一昨年に後継者難で閉店した例もありますが(私は一頃は観音裏酒場詣での際に毎週のように通っていました)、多くが長い歴史を延ばしながら続いていて、東京らしい食べ物の一つが未だに残っている事は佃煮好きの私は誠に嬉しいです。
    ・漁師の塩煮をその後普及した銚子や野田の関東醤油で煮て今の佃煮となった発祥地と称されている佃島にも天保年間創業の「天安」と「佃源 田中屋」及び安政年間創業の「つくだに 丸久」が残っていますし、浅草橋の「鮒佐 本店」も文久初年創業とやはり幕末から続いているのは大したものだと思います。(尚、以前に某百貨店バイヤーに伺ったら、「日本橋鮒佐」は浅草橋3代目が開業した池之端分店が戦災焼失の後に某醤油会社社長の支援で戦後現在地で開業して盛業しているのだそうです。)
    ・浅草橋駅から近い神田川最末流の柳橋畔には船宿から始まった明治初期創業の「柳ばし 小松屋」があって、季節限定の生のり・かき・手むきあさり・江戸前穴子など絶品ですが、かなり高価でもありますし私は滅多に味わえておりません。
    ・大正初年創業の「築地江戸一(江戸一飯田)」の商品は(種類は限られていますが)高級スーパー辺りでも購入できて安直で良いです。
    ・私が好きで且つ進物などでも良く利用するのは、家伝の座禅豆(黒豆)で江戸~明治に名を馳せたと聞く天明初年創業の「新橋 玉木屋」の甘辛程良い加減の味ですね。

    1. 佃煮もお詳しいのですね!
      名前があがったお店ですと、鮒佐と玉木屋しかメモ書きがなかったので、折をみて全部行ってみたいと思います。
      佃煮大好きなんです。
      私は桑名市出身で、子供のころからしぐれ煮を食べて育ったので、佃煮にも懐かしさを感じるのかもしれません。
      (今色々調べてみたら、しぐれ煮と佃煮は、生姜を入れるかどうかが大きな違いのようですね)

      名前をあげて頂いた中では「柳ばし 小松屋」さんが特に気になるので、早めに行って食べてみます!

      1. ・お恥ずかしい、やっと今頃になって気付きました。【誤】船佐 → 【正】鮒佐
        ・このコメは、固有名詞の誤りを拡散させない為にも、お店の名誉を傷付けたお詫びの為にも、必ず うp して下さい。

        1. 僕も気が付かずスミマセン…。当初コメントも修正させて頂きました。
          (問題なければ、こちら側のコメントは追って削除しようかなと)

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