静岡県東部で富士山麓の御殿場(ごてんば)市は、江戸時代は小田原藩領で、1955年(昭和30年)の駿東郡御殿場町及び4村の合併で発足し、その翌年・翌々年の同郡1村・1町一部編入で現市域となりました。現在の御殿場市・小山町・裾野市一部は平安期の伊勢神宮荘園(大沼鮎沢御厨)由来でかつては御厨(みくり/みくりや)と称され、御殿場の地名は徳川家康が最晩年に隠居所の御殿建築を命じたこと(生前未完成、吾妻神社・県立御殿場高校付近)に由来します。米(御殿場こしひかり)・茶・甘藷(紅あずま)・水かけ菜(水菜)・山葵・御殿卵・金華豚・御殿場高原ビール・ウイスキー(キリンディスティラリー)・清酒・御殿場みくりやそば等の特産品・名物があり、市内には老舗の飲食店・和菓子店・和洋菓子店・茶舗・酒蔵・食品小売店などが残っています。
1911年創業、深むし茶ひとすじのお茶店 小野園 (おのえん)
御殿場駅から徒歩5分ほどの場所にある 小野園。1911年 (明治44年)、小野米作氏が八百米を創業したことが始まりです。現在本社を置く御殿場駅前へは1916年(大正5年)に移転されています。現在の社名・小野園と変更されたのは、1975年(昭和50年)のことです。製茶の第一工程である蒸しのステップで一般的なお茶より長めに蒸す「深むし茶」にこだわりを持つ老舗店です。深むしすることで、鮮やかな緑色が出て、まろやかな味わいになるとされています。
という、小野園さんの外観です。「お茶を楽しむ憩いの時間」というコピーがよいですね。
店舗入り口です。ちょうど新茶シーズンだったため、大きく露出していました。
店内に入りました。いろんなお茶が並んでおります。
創業百年時のメッセージも飾られていました。
この茶葉が並んでいたのは素敵でした。お茶っぱってこんなに見た目が違うものなのね。
ちょっと気になったのはこちら、とう菜茶漬。アブラナ科の野菜だそうです。
で、今回は深むし煎茶ティーバッグを買ってきました。水出しできるのが気に入りこれをチョイス。
パッケージ裏側です。本格的な深むし煎茶をティーバッグで、というコンセプトが良いですね>
で、水出しで出してみた図です。深むしらしい濃いめの緑色で見た目がかなり美しいです。味も濃いめで良いなぁ。
深むし茶、色味が鮮やかだから好きです。特に水出しで出した時のお茶らしさを感じやすいのが個人的なポイントで。昔別のを買った時は、ここまで綺麗に出なかった記憶があるのですが、小野園さんのは何か製法が特別だったりするのかな。暑くなるであろう今年の夏向けに、また買いたいなぁと思っています。
——–小野園 基本情報———-
〇創業年 1911年創業 / 明治44年創業
〇営業時間
・8:30 – 18:00
※火曜日 定休日
〇住所
静岡県御殿場市新橋2024−1
(公式サイト)⇒ 深むし茶 静岡 深むし茶のギフトなら小野園