2003年(平成15年)に旧静岡市と旧清水市とが合併した静岡県庁所在地の静岡市は、葵・駿河・清水の3区で構成されています。江戸時代には、初期に徳川家康が駿府城を築城して大御所として君臨し、現・清水港(国際拠点港湾指定)が甲州・西国と江戸との物資輸送中継地の清水湊として栄えました。静岡の地名は、1869年(明治2年)に駿府(又は府中、現・静岡市葵区中心部)の改称に際して賎機(しずはた)山に因んで命名されました。三方を山に囲まれ南は駿河湾に接して温暖な気候で知られ、日本の緑茶栽培が勃興した葵区郊外・安倍川上流地区等の静岡茶、駿河区久能地区等の石垣苺、栽培業発祥地の安倍奥・葵区有東木(うとぎ)地区の山葵、温州蜜柑等の名産品も豊富です。起伏に富んだ地形の市内には日本平・三保の松原等の多くの景勝地があり、老舗の飲食店・和菓子店・食品店が多数残っています。
1695年創業、ちびまる子ちゃんにも登場した 追分羊かん
静岡清水線 桜橋駅から徒歩8分ほどの場所にある 追分羊かん(店名であり、商品名です)。1695年(元禄8年)に、東海道の18番目の宿場 江尻にて創業された和菓子店です。追分という名前は、街道の分岐点を意味するのですが、追分羊かんさんの場所が、東海道と清水港の追分=分岐点にあることから、この名前となったそう。
名物の追分羊羹は箱根山中の旅で病気になってしまった明の僧侶を介抱した際に、病が癒えた僧からその製法を学んだそう。同地出身の清水次郎長、徳川第十五代将軍の徳川慶喜公、そして漫画家のさくらももこさんといった方々に愛されてきた羊羹です。ちびまる子ちゃんにも登場し、コラボパッケージも販売されています。
という、追分羊かんさんの外観はこちら。すぐそばにさくらももこさんが通っていた入江小学校があります。
店舗の外には、追分羊かんと、ちびまる子ちゃんコラボが。このパッケージかわいいなぁ。 店内に入りました。色んなお菓子が販売されています。てっきり羊羹専門店だと思い込んでいたのでビックリしました。かなり選びがいがありますね!
こちらが追分羊かんコーナー。ちびまる子ちゃんパッケージもあります。 ということで買ってきました。一度に沢山食べられないので、今回は小分けをチョイス。一口食べきりサイズです。このパッケージ、ありがたい! 袋から出した図。追分羊かんといえば、竹皮に包まれているのが特徴なんです。1枚1枚手洗いた竹皮で羊羹を入れ、蒸して仕上げます。
中を開いた図。竹皮の香りがほんのりして凄く美味しい!甘さは控えめ。だから沢山食べれてしまうのが怖い。き、危険なお菓子だw。
せっかくなので栗入りも買ってきました。
こちらも勿論、竹皮に包まれています。 こんな感じで栗入り。栗入りはまた高級感があって良い!
追分羊かん、凄く昔に食べた記憶はあるのですが、意識して食べるのは今回が初めて。他の羊羹と比べると、上品な甘さで幾つでも食べられそうな勢いになります。朴訥で甘さ控えめなのが特徴的で、「羊羹を食べている」、ではなくって、「追分羊かんを食べている」、って感じる特別感があります。うん、これはまた買うなw。
——- 追分羊かん 基本情報———-
〇創業年 1695年創業 / 元禄八年創業
〇営業時間
※日曜 定休日
〇住所
静岡県静岡市清水区追分2-13-21
(公式サイト)⇒ 東海道300年の味 追分羊かんへようこそ