西大黒屋で、江戸時代からの製法を守る多度名物 八壺豆(多度豆)を買う / 三重 桑名市多度 宝永年間創業 (1704~1711年)

「お伊勢参らばお多度もかけよ、お多度かけねば片参り」、と歌われた多度大社のある桑名市多度町。763年(天平宝字7年)に創建、1571年(元亀2年)織田信長の長島一向一揆平定の際に兵火により焼失、1605年(慶長10年)に桑名藩主・本多忠勝によって再建と激動を乗り越えた多度大社の周辺には、様々な老舗が今も息づいています。

宝永年間創業、江戸時代からの製法で八壺豆を作り続ける 西大黒屋

多度駅から徒歩13分ほど、多度大社から徒歩8分ほどの場所にある 西大黒屋。宝永年間(1704-1711年)に創業された同店は、江戸時代から八壺豆(多度豆)を製造・販売しているお店です。300年強作り続けていらっしゃるって凄い歴史ですね!

という西大黒屋さんの外観がこちら。店舗兼工場のようです。 お店の外には八壺豆の説明が。多度山の八壺渓谷に由来するお菓子で、元々は渓谷の滝の前の茶店で老婆が作り始めたもの、なのだとか。滝から落ちる飛沫(しぶき)を模ったお菓子なのです。西大黒屋さんは大正時代に製法に改良は加えられたそうですが、基本は江戸時代から変えず、今も手造りで八壺豆を作られています。 店頭はこんな感じ。八壺豆以外のお菓子も販売されておりました。 で、購入してきたのがこちら。手作りの味!

袋の中身はこんな感じ。見えづらいですね…。
取り出した図がこちら。砂糖が滝の飛沫(しぶき)に見えてきますね。八壺豆は、大豆に黒糖を溶かした蜜ときな粉をまぶして作ったお菓子なのですが、西大黒屋さんでは、それを15回も繰り返すそう。その結果このサイズになるわけです。凄く手間のかかるお菓子ですね。西大黒屋さんの八壺豆はウェブでも購入できるのですが、そのウェブサイトにはこんな文言が。

多度豆ともいわれる八壺豆を作る所は今では数件のみ。その中で100%ナチュラル素材で完全手作りは西大黒屋だけ。だから地元の人達にも「一番柔らかくて美味しい」と愛されています。

購入時にお店の方も同じことをおっしゃっていました。確かに柔らかくって美味しかったです!こういう歴史あるお菓子、長く続いて欲しいですね。

——–西大黒屋 基本情報———-
〇創業年 宝永年間創業 (1704~1711年)
〇営業時間
9:00~17:00
※木曜日 定休日
〇住所
三重県桑名市多度町柚井1799-2
(公式Twitter)⇒ やつぼまめ(八壺豆)-西大黒屋

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