二軒茶屋 中村楼で、坂本龍馬が愛した田楽豆腐を頂く / 京都 東山区 室町時代創業(1500年代中頃)

昭和初期に旧下京区から分かれた鴨川東側の京都市東山区では、祇園・宮川町などの花街や、四条河原町(中京区・下京区)や新京極・先斗町(中京区)に連なる鴨川・三条大橋周辺の三条京阪等の繁華街が賑わっています。 八坂神社・知恩院・清水寺・建仁寺・高台寺・六波羅蜜寺等の社寺や産寧坂・円山公園等の名所に多くの観光客を集め、区内各所に老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが何軒も残っています。

480年超の歴史を持つ、八坂神社内にお店を構える 二軒茶屋 中村楼

東山安井のバス停から徒歩5分ほど、祇園四条駅から徒歩10分ほど、八坂神社内にお店を構える 二軒茶屋 中村楼。創業480年と記載がありますので、1540年ごろ・室町時代に腰掛け茶屋・柏屋として創業されました。八坂神社の表参道には向かい合う二軒の茶屋、現・中村楼である柏屋と、向かいの藤屋があり、その2軒のことを二軒茶屋と呼ぶようになったそうです。その後、当時人気の歌舞伎が由来で中村屋と名を改め、明治初期に現在のお名前である中村楼となり、料亭として運営をスタートされたそうです。

という、中村楼さんの入り口。友達と来なかったら気遅れしそうな立派なお店構え!

中に入るとさらに雰囲気が良くなります。

いやぁ、和ですね。この雰囲気にお金を払う価値がある。

席に案内されると、お庭が見えるカウンター席でした。開放感あって良いですね。

先程から2時間程度経過した風景がこちら。和もだんな雰囲気!

こちらは帰り際に撮った1枚。どこを切り取っても絵になる素敵なお店です。
今回はコースでお願いしました。3月訪問なので春の雰囲気を持つ食材が多かったです。ホタルイカ、美味しかったなぁ。
ついで椀もの。白身魚としか覚えていない記憶の悪さ…。
お刺身とあん肝。ずっと美味しいって言っていられる安心感のある味です。

京都の春といえば、の、諸子が出てきました。

炭火で焼いて頂きます。超贅沢! 諸子は蓼酢で頂きました。蓼食う虫も好き好きのタデとお酢。 こちらは堀川牛蒡。何かで炊くと黒くなると説明いただいたものの失念…! こごみ、えび等のさっぱりした食べ物。中休み的にサッパリできました。
そして名物の田楽豆腐が出てきました。茶屋時代からの看板メニューで、坂本龍馬も好きだったそうですよ。 次々と料理が出てきます。
鮑、そら豆、おそらく鯛のお刺身か何か。
ばちこと、山菜、海老かな。 そして春といえばの出会いもの代表格。若竹煮が出てきます。京都の筍、美味しいですよね! こちら取り分けて頂いたもの。ワカメと筍で若竹煮です。季節の蕗、ゼンマイも入っていました。

最後にご飯、赤だし、香の物が。

ご飯は少なめでした。すでにお腹いっぱいなのでちょうど良い量! 香の物、普段はあまり食べないのですが、せっかく京都に来たので頂きました。色も鮮やか! デザートは2種類出てきます。まずは水菓子。 そして和菓子です。伺ったのが3月、桃の節句だったので菱餅でした。 お抹茶で締めます。いやー、最高でした!

本場の京都でいただく京料理、とっても美味しかったです。春の季節を満喫できるメニューで、かつ地のものを頂けるのって贅沢ですね。諸子とか、東京では中々食べられないですものね。こういうお店は、季節毎に通ってこそ楽しめるので、また行きたいなぁ(とはいえ他にも行きたいお店が多いのが悩み!)。

———中村楼 基本情報———-
〇創業年 室町時代創業(1500年代中頃)
〇営業時間
・鶴亀松 昼 月〜日 11:00〜14:00 入店
・座敷 月〜日 11:00〜19:00 入店
※水曜日 定休日
〇住所
京都府京都市東山区祇園町 八坂神社鳥居
(公式サイト)⇒ 中村楼

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です