中村楼で本年ラストの鮎と、走りの松茸 / 富山 射水市 1824年創業 (文政7年)

富山県西部(呉西:呉羽山より西の地域)で高岡地区の射水(いみず)市は、2005年(平成17年)に新湊(しんみなと)市と射水郡3町・1村との合併で発足し、富山・高岡に次ぐ県内第3位の市です。江戸時代は加賀藩領で、神通川・庄川間の射水平野は中小河川・地下水に恵まれ、古くから称された水の湧出の意味のイ・ミズ(伊弥頭・伊美都等)が、奈良時代に射水となったとされます。魚介類(しろ海老<地元でしら海老>・甘海老・ずわい蟹・鰤・ほたるいか・げんげ・ばい貝等)・農作物(米・白葱・里芋・梨・西瓜・糸瓜等)・醤油・味噌・銘菓(絹鹿の子・雄鷹等)・洋焼菓子・置き薬等の特産品・名物があり、市内には老舗の料理店・和菓子店・食品店・食品小売店などが残っています。

1824年創業、富山で一番古い料亭の1つ 中村楼

小杉駅から徒歩6分ほど、富山駅から車で25分前後の場所にある 中村楼。1824年(文政7年)に創業された料亭で、お店の方にお伺いしたところ「純粋な料亭としては富山で現存最古だと思う」とのことでした。少し前までは数百年続く老舗店等があったそうですが、残念ながら閉業されてしまったとのことです。中村楼さんには、地域ものがたるアンバサダーの9月訪問時にお伺いしています。

という、中村楼さんの外観です。お庭と玄関の灯りが美しいですね。

こちらは中庭の様子。中庭の奥側にお部屋がありました。

という、お部屋です。今回は前の会社の上司と2人でお伺いしています。

お料理が出てくる前にお部屋チェック。井波のですか?とお伺いしたところ、井波でなく別の地域のものとのことでした(失念)。

席の後ろの扉のしつらえもあまり見たことのない、すだれ状の障子のような扉でした。

という、中村楼さんのお料理です。前菜の時点で美味しさが伝わってくる…!

そして、お造り。富山で良く食べられる、サス(カジキマグロ)の昆布締めが出てきました。甘エビも美味しかったなぁ。少し甘いお醤油とも良く合いました。

そして土瓶蒸しです。9月末に伺っているので、シーズン的には走りの松茸ですね。

とても芳醇な香りで素敵でした…!

鮎がやってきます。庄川の天然鮎だそうです。シーズン的にもう食べられないかと思っていたので、再会できて嬉しい…!

次いで出てきたのが、茶わん蒸し。これ、ちょっと珍しいものでした。

見た目じゃ伝わりづらいですが、冷やしてある茶わん蒸しなんです。夏向きで良いですね。

そして天ぷらです。お腹がだいぶ一杯になってきました。

ご飯に入る前に、パパイヤを使ったサラダ的なものが。さっぱりしていて美味しかったです。

ラストは松茸ご飯です。この松茸ご飯が、とても香り高く物凄く美味しかったです。松茸自体もそうですが、お米とお水が良いからかしら。

落ち着いた雰囲気の中で頂く料亭のお料理、本当に美味しかったです。いつも書いていることですが、料亭ではその地元の旬のものが沢山食べられるので、お伺い出来る限りはお伺いしたいな、と思っています。問題は一人で入れないお店が多いことなのですよね…(料亭は大体予約が2名からとなります)。今回は元上司が一緒に来てくれたおかげでお伺い出来ました。素敵だったのでまた来たい!

———-中村楼 基本情報———-
〇創業年 1824年創業 / 文政7年創業
〇営業時間
・11:00~22:00
※年中無休
〇住所
富山県射水市三ヶ常盤町3304
(公式サイト)⇒ 創業文政七年 料亭 中村楼 – 北陸の老舗料理店

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