なだ万本店 山茶花荘で「お連れさまはお庭でお待ちです」 / 東京 紀尾井町 1830年創業 (天保元年)

千代田紀尾井町は区西部に位置して港区赤坂・元赤坂と新宿区四谷に接しています。界隈はかつて清水谷と称され、現地名は紀尾井坂(旧清水坂)に由来。江戸時代には周辺一帯に諸藩邸が多く、旧清水坂の南側に紀州徳川家(現、清水谷公園・旧グランドプリンスホテル赤坂跡地の複合型施設)、北側に尾張徳川家(現、上智大学)・彦根井伊家(現、ホテルニューオータニ)が接しており、江戸住人が紀州・尾張・井伊の各一字から紀尾井坂と称し、明治維新後は麹町紀尾井町、明治末期に現町名となりました。昭和後期以降は徐々に一般住宅地が縮小してホテル群・企業本社ビル等の業務ビルや大学拡張地などとなってきたこの町にも老舗の飲食店が存在しています。

1830年創業、多くの文豪に愛された日本を代表する料亭 なだ万

四ツ谷駅から徒歩12分、永田町駅から徒歩15分ほどの場所、ホテルニューオータニ内に店舗を構える なだ万本店 山茶花荘。1830年(天保元年)に、灘屋萬助氏が大阪で料理店を開いたことでその歴史が始まりました。長崎出身であり、長崎の卓袱料理等を大阪風にアレンジした料理店であったそうです。1871年(明治4年)に大阪の北浜で灘萬楼を創業され、1970年(昭和45年)に帝国ホテル内に日本料理店を開店、そして1974年(昭和49年)に現在本店があるホテルニューオータニに本社を移されています。

なだ万といえば、日本を代表する料亭かと思いますが、多くの文豪にも愛されてきました。夏目漱石や森鴎外の作品にも登場していますね。

というなだ万本店 山茶花荘の入り口。ニューオータニの敷地内ですが、フロントからは行けない別の入り口になっているのでお気をつけください。

こんな道を歩いてお部屋に向かいます。別世界すぎて怖いw。

お部屋到着。お部屋に来る途中で中居さんに「お連れさまはお庭でお待ちです」と言われたのですが、確かに部屋にはいない…。

お部屋から見えるお庭。プライベートなお庭がついている料亭初めてなのでびっくり、かつ、感動。この雰囲気はすごいな…。

で、確かに一緒に来ている友達が庭にいました。お庭でお連れ様が待つとか、もう一生聞くことはないんじゃないかとすら思える言葉ですねw。

もう1枚部屋の中からの写真を。

ここからお庭です。ニューオータニのお庭と共有はしていますが、区画が区切られているプライベート空間なのです。

ホテルを見上げる図。 逆サイドからお部屋を。豪華さのランクの違いに驚きますね。

お隣の方も。この写真だけ見ると東京にいるって思えないですよね。
お庭はこの辺にして、お料理です。お献立あると分かりやすくて助かりますね。春に伺っているので春っぽいメニューです。

お献立が長かったので逆サイドからも1枚。ランチに伺っていますが、少し急ぎでも2時間かかるので、お時間ある時に行かれるのが良いかと思います。 こちら前菜。食器が超豪華!
この下から花が入るものは、食器ではないとの説明でした。生花入ってたりとかしつらえも豪華です。 前菜終わった後に玄米が出てきました。この玄米を今から精米して直ぐに炊いてくださるのだそう。このサービスも気分がグッと上がりますね。 そして椀もの。鮎魚女吉野という名なので、吉野葛をまぶしてあるのかと。フワッとした食感が美味い! お造りは縞鯵。色味が艶っぽくて素敵! そして桜鯛の木の芽焼き。 撮り漏れましたが、焼き物の後に煮物があり、春らしく若竹煮、黒毛和牛の治部煮等が出ていました。

で、ご飯が入場します。お釜で炊き上がりの図を見せて頂きます。桜エビとフキのご飯です。春だ、春がやってきた! よそって頂いた図。
このご飯、ほんと美味しかった。桜海老の鮮度なのか味が濃くってあぁ春だなぁって味で。
ラストがデザートです。 こちらが古代米の甘酒プリンの黒糖がけ。 桜餡子パイ包み焼き。いやー、全部最高だった!

前半戦、お部屋とお庭に感動しすぎて料理の記述少なめですが、お料理も当然素晴らしかったです。お料理側でなるほどなぁ、と思ったのは旬を活かした伝統的な和食メニューが中心なんですけれど、仕立てだったり食材だったりで、かなりモダンな和食になっていることでした。お料理も大変満足。気軽に伺えるお店ではないですが、必ず再訪したいお店の1つです。

——-なだ万 基本情報———-
〇創業年 1830年創業  /  天保元年創業

以下は、なだ万本店 山茶花荘の情報となります。
〇営業時間
・11:30~15:00
・17:00~22:00
※不定休、3日前までの完全予約制
〇住所
東京都千代田区紀尾井町4-1 ホテルニューオータニ庭園内
(公式サイト)⇒ なだ万

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