兵庫県の北部、但馬(たじま)地方の中心に位置する豊岡市は、北は日本海に面し、中央部には円山川が育む豊かな盆地が広がる、自然の恵みあふれるまちです。『古事記』や『日本書紀』にもその地名が記されるほど歴史は古く、奈良・平安時代には但馬国の中心地として栄えました。「豊岡」という地名は、文字通り「豊かな岡」となるよう願いを込めて名付けられたとされています。明治維新後には一時「豊岡県」の県庁所在地となりましたが、後に兵庫県に編入されました。観光名所も非常に多彩で、開湯1300年の歴史を持ち、志賀直哉ら多くの文人墨客に愛された「城崎(きのさき)温泉」や、「但馬の小京都」と呼ばれる出石(いずし)の城下町が人気を集めています。名物の「出石皿そば」や冬の「松葉ガニ」、但馬牛などの美食も魅力です。
1926年創業、駄菓子製造から始まり時代に合わせた業態へと変化した 豊の丘風遊菓 港や
という豊の丘風遊菓 港やさんの外観です。こちらは店舗側面なのですが、アーチ状の屋根と丸い窓が印象的なデザインです。
そしてこちらが入り口です。立派な玄関ですね。
店内に入りました。横に長い店舗で、お菓子がずらりと並んでいます。代表銘菓は名前と説明がノボリのような形で表示されているので、とても分かりやすかったです。
少し寄りで撮るとこんな感じです。この見せ方、多くのお店で真似して欲しいです。選ぶ参考になりますよね。
豊岡市内で早いタイミングで洋菓子に参入したお店なので、今も洋菓子は看板商品の1つです。オリジナルデコレーションをするオーダースイーツも提供されていますよ。
香菓萬年は明治神宮にも納められたと書かれていますね。
ということで今回は松上の鶴(しょうじょうのつる)・献上菓 香菓萬年(こうかまんねん)の2つを購入しました。
まずは松上の鶴から。店舗の方曰く、1番人気の商品なのだとか。
原材料は砂糖・白生餡・小麦粉・マーガリン・黄卵・生クリーム・コンデンスミルク・バター・トレハロース・膨張剤です。
バターの風味と生クリーム由来のリッチなコクが特徴的な洋風のお饅頭でした。焼印は豊岡市のシンボルで国の特別天然記念物・コウノトリです。コウノトリは樹上に巣を作ることから”松上の鶴”と呼ばれているそうで、このお菓子の名の由来になっています。
そして、献上菓 香菓萬年です。ざっくりいえば落雁的な干菓子です。港やさんのある豊岡市にはお菓子の神様・田道間守命(たじまもりのみこと)を祀る中嶋神社があります。そこに残されている書の名前が香菓萬年なのだそう。
原材料は砂糖・トレハロース・和三盆・寒梅粉・香料・酸味料です。
中身はこんな感じ。優しい甘みに癒されます。
このブログでよく書いていることですが、和菓子屋さんはその土地をモチーフにしたお菓子を作られることが多く、お菓子を入り口にその街の歴史に触れられることが多々あります。今回は献上菓 香菓萬年を通じて豊岡市の中嶋神社のこと、お菓子の神様・田道間守命のことを知りました。田道間守命の命日に近い4月の第3日曜には、毎年菓子祭りも開かれているそうですよ。今年はちょっと無理だけど、来年あたり行ってみたいな。
店舗情報
店舗名:豊の丘風遊菓 港や (有限会社港屋製菓)
創業年:1926年 (昭和元年)
営業時間:9:30 - 18:30
定休日:木曜日
住所:兵庫県豊岡市千代田町9−20 [地図を見る]
公式サイト:豊の丘風遊菓 港や【公式】│ 豊岡スイーツ
