末永勝己製麺所の大門素麺(おおかどそうめん) / 富山 砺波市 明治期創業

富山県西部(呉西:呉羽山より西の地域)で砺波地区の砺波(となみ)市は、1954年(昭和29年)に東礪波郡砺波町が旧・砺波市となり、昭和中期2回の同郡1村・西礪波郡1村一部編入を経て、2004年(平成16年)に東礪波郡庄川町と合併し現市となりました。砺波平野の散居村(さんきょそん)の美風景や毎年5月連休開催のチューリップフェアで知られ、豪雪地帯に指定されています。7世紀前半に朝廷から賜った利波評(評は郡、ひょう/こおり)で8世紀半ば頃に礪波/砺波と表記され、居住した古代部民の鳥取部が鳥網(となみ)で鳥を捕獲した土地との地名由来説もあります。チューリップ球根・水稲種子籾は全国一の生産高で、となみ野米・里芋・庄川柚子・大門素麺・スパゲティ(ボルカノ)・清酒・ウイスキー等の特産品があり、市内には老舗の和菓子店・食品店・食品小売店・割烹旅館・酒蔵などが残っています。

明治時代創業、4代に渡って大門素麺を作り続ける 末永勝己製麺所

新高岡駅から車で25分前後、砺波駅から徒歩20分強の場所にある 砺波市大門エリア。このエリアでは、江戸末期に能登の蛸島(現・珠洲市蛸島町)から前田藩の御用素麺作りを習い、持ち帰った素麺作りが根付いた場所です。大門素麺(おおかどそうめん)と呼ばれるその麺は、輪島素麺の流れをくむ油を使わない手延べ素麺として今もこの地に残っています。

最盛期には60軒以上の農家さんで作られていたそうですが、22年のニュースによると現在は11軒の農家でのみ製造が続けられているそう。今回は明治期に創業された末永(まつえ)勝己製麺所さんの大門素麺を購入しました。私は地域ものがたるアンバサダーの富山アンバサダーに選んで頂いており、6月の訪問時に大門素麺を食べ、その後東京・有楽町のいきいき富山館で、こちらの大門素麺を購入しております。

という、末永勝己製麺所さんの大門素麺です。となみ野農業協同組合に所属している方が作った大門素麺は全てこのパッケージとなり、左側に生産者の名前が入る形になっています。

裏側です。作り方が載っています。麺を半分に折る、と書いてあるのですが、こちらは大門素麺の形状が丸くなっているからなのです。次の写真で意味がわかるかと。

こんな麺なのです。クルっとしているのがカワユイ!そのまま茹でると長すぎるので半分に折る訳です。

今回は大門素麺めんつゆも一緒に購入してきました。

製造は香川の鎌田醤油さん。全ての大門素麺がそうなのかはわかりませんが、先日訪問したお店も醤油+みりん+魚介出汁+しいたけ出汁が基本の組み合わせでした。しいたけが入るのが特徴なのかな。

茹でて水で〆た麺です。ちょい太めで食感が楽しめて良いですね。

専用汁だけあって現地に近い味が楽しめました。現地に劣るのは〆る時の水の美味しさと冷たさだなぁw。

大門素麺は今回の旅で知ったのですが、独自な形状と太めのしっかり麺と、ちょい甘めな魚介と椎茸出汁のコンボがすごく美味しかったです。が、大門素麺は消費額が減少傾向なことに加え、生産者の高齢化と後継者不足に悩まされているそう。その解消のために大門素麺の早食い大会の第一回が2022年に開かれたそう。来年もあれば参加したいなw。

↓生産者さんは異なりますが、大門素麺は楽天でも購入できますよ。

 

—— 末永勝己製麺所 基本情報———-
〇創業年 明治期創業
〇営業時間
・販売なしのため割愛
〇住所
富山県砺波市大門
(公式サイト)⇒なし

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