静岡県最東部で相模灘に面した伊豆半島東岸中部の伊東(いとう)市は、1947年(昭和22年)の賀茂郡伊東町・小室村合併で発足し、1955年(昭和30年)の同郡対島村・宇佐美村編入で現市域となりました。伊東の地名は“湯いずる国(伊豆国)の東”の意味とされます。平安末期に伊東氏の祖・工藤祐隆(祐親の祖父)が伊豆国久須美荘(久須見荘/葛見荘:伊東荘・宇佐美荘・大見荘・河津荘等で構成)を開いたとされ、江戸時代は幕府直轄地を経て韮山代官支配地でした。柑橘類(蜜柑・甘夏等)・ぐり茶・山葵・宇佐美等の漁港からの鮮魚・干物・豆腐・銘菓(うり坊・ぐり坊・豆乳プリン・ぐり茶プリン等)・まご茶漬け等の特産品・名物・郷土食があり、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店・茶舗・旅館などが残っています。
1935年創業、伊豆七島の利島の椿油を販売する 松田椿油店
伊東駅から徒歩3分ほどの場所にある 松田椿油店。1935年(昭和10年)に創業した、椿油の専門店です。椿油といえば、伊豆大島が有名ですが、店主さんのお話では扱われている利島(としま)のもののほうが質が良いのだとか。椿油は髪の毛やお肌、刃物のメンテナンス、料理と幅広い用途があります。松田椿油店さんの椿油はオレイン酸の含有量がオリーブオイルより多く健康的な油ですが、「あっさりしているから料理に使うのは勿体無いかもしれない」とのことでした。とはいえ、食べ物紹介メディアなので今回は食用に買ってます。
と、冒頭長くなりましたが、こちらが松田椿油店さんの外観です。
店内に入りました。商品は椿油のみで、それが複数サイズある感じです。あらかじめ決められた量を買うこともできれば、持ってきた容器に入れてもらう量り売りスタイルでも販売されています。
店内にあった看板です。髪によし天麩羅によし、とのこと。天ぷらは確かにちょっと試したいかも。
で、買ってきたのがこちらです。味見してみましたが、本当に癖がなくサラッとしています。オイルのベタつきもかなり少なくって、知っている油と全然違うフィーリングでした。
いつも通り、Foodist Linkの大雅シェフに作ってもらっていました、タルタルのベースに使ったそうです。めちゃくちゃあっさりしていて美味しい。
椿油を味わったのは、多分ですが人生初です。お店の方におっしゃって頂いた通り、癖がないので用途が広いようで、中々使い所に悩むなぁという印象で。食用より髪の毛に、とお薦めされているのに食べようとした私が悪いのですけれど。とはいえ、こんな食材があったのね、と大変勉強になりました。料理に向かないと言われつつも、天ぷらに使いたい私がいます。
——–松田椿油店 基本情報———-
〇創業年 1935年創業 / 昭和10年創業
〇営業時間
・10:00 – 18:00
※水曜日 定休日
〇住所
静岡県伊東市猪戸1丁目1−18
(公式ページ)⇒ 松田椿油店