愛知県中央部の岡崎市は、豊田市と共に西三河地方を代表する都市。かつては三河国の額田郡(一部は碧海郡)で徳川家康など多くの三河武士を輩出し、代々名門譜代大名が治めた三河藩岡崎城の城下町として、中世の鎌倉街道や東海道53次藤川宿・岡崎宿の宿場町として、矢作川水運基地として栄えました。地名由来には中世の明大寺城・矢作宿が竜美ヶ丘の丘陵の出崎に立地していたから等の複数説があります。石材品・三河花火・三河玩具の伝統品や全国知名の八丁味噌・額田(ぬかた)の豆腐や味噌・みかわもち豚・“あわ雪”(銘菓)等が特産・名物で、どて煮・鹿や猪料理・鮎料理等の郷土料理があり、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが残っています。
1337年創業、岡崎城から西へ八丁(約870m)にある まるや八丁味噌
岡崎公園前駅から徒歩5分ほど、岡崎駅から車で10分前後の場所にある まるや八丁味噌。1337年(延元2年)に弥治右ェ門氏が現・岡崎市八帖町(旧・八丁村 = 岡崎城から八丁の距離のため名付けられた)にて醸造業を始めたことが創業となります。東海道を挟んで向かい側にある1645年創業・カクキューさんと共に長い年月をかけ八丁味噌を育ててきたメーカーです。
(ここ数年問題となっているGI問題は後述します)
という、まるや八丁味噌さんから複数商品をお取り寄せしました。その1が、みそ煮込みうどんです。
作り方の紙です。めんは10−12分ほど煮る必要があります。これこそ、味噌煮込みだよねぇ。
で、味噌煮込みを作りました。鉄板にうまい! 味噌煮込みって、七味も合いますよねぇ。
そして、オカザえもんのみそ焼きそば。1907年創業・碧南市の小笠原製粉さんとのコラボ商品ですね。
パッケージ裏側です。
あんまり美味しそうな絵でなくてごめんなさい。味噌味の焼きそばって初めて食べたのですが、かなりイケますね。 お次は味噌おでん どて煮入り。こちらは名古屋市の浜乙女さんとのコラボ商品ですね。 味噌でこってりと煮たおでん、やっぱり好きだなぁ。
ラストは即席みそ汁です。生みそタイプで、油あげ3食・とうふ2食入りです。
パッケージ裏側です。生タイプの味噌で、味噌と具材が分かれています。
今回はとうふをチョイス。
出来上がりの図。赤だしって落ち着くよなぁ…。
八丁味噌の2社は訪問してから書きたいと思っていたのですが、コロナで見学できない時期等もあってまだお伺いができておりません。お伺いしたのが30年以上前なので、早くお伺いしたいのですよね…。
で、GI登録問題です。2014年に始まった地理的表示保護制度のことで、「産品の名称(地理的表示)を知的財産として登録し、保護する制度」とされています。この制度に「八丁味噌協同組合(まるや八丁味噌・カクキュー)」、「愛知県味噌溜醤油工業協同組合」が申請を出し、前者は却下され後者は申請が通っています。その結果、2026年以降は八丁味噌協同組合の2社が八丁味噌と名乗れなくなる可能性がある状態です。歴史を守ってきた2社が名乗れなくなるのは、制度上の欠陥があるのでは、と個人的には感じております。今後どうなっていくのか引き続き見守りたいです。
↓まるや八丁味噌さんの八丁味噌は、楽天でも購入出来ますよ。
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—— まるや八丁味噌 基本情報———-
〇創業年 1337年創業 / 延元2年創業
〇営業時間
・本社機能のため割愛
〇住所
愛知県岡崎市八帖町往還通52番地
(公式サイト)⇒ 株式会社 まるや八丁味噌
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