長野県南部で北西部が諏訪湖に接する諏訪（すわ）市は、1941年（昭和16年）に諏訪郡上諏訪町及び2村の合併で発足し昭和中期・後期及び平成初期に郡内2村編入・茅野市間で一部の編出入・境界変更を経て現市域となりました。地名由来には沢転訛説・す（砂）＋わ（端）で砂地の湖岸説等があり、古くからの洲羽・諏方・須波・須芳等が江戸末期に藩命で諏訪の表記となりました。わかさぎ・川海老・天然鰻・鮒・珍味（いなご・蜂の子・ざざむし）・佃煮・マルメロ（花梨）・銘菓（塩羊羹・初霜・鳥ぱん・大社煎餅等）・寒天・蕎麦・清酒（真澄等）・味噌・鯉料理・鮨鮒（鮒寿司）・鹿肉料理等の特産品・名物・郷土食があり、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店・醸造会社（味噌・清酒）・旅館などが多数残っています。

1855年創業、諏訪で初めてのパン作りを行った 丸平精良軒 総本店 (まるひらせいりょうけん そうほんてん)

小和田南のバス停から徒歩2分ほど、上諏訪駅から徒歩10分ほどの場所にある 丸平精良軒 総本店。1855年(安政2年)に高級菓子の小売業として創業されています。1870年(明治3年)、2代目・河西治助氏が東京で製パンの技術を学び、諏訪で初めてのパン製造を始めます。同社の代表銘菓といえば、渡すと子供が泣き止むことから「泣く子も黙る鳥ぱん」の愛称で知られる「鳥ぱん」ですが、こちらは1887年頃(明治20年)に発売された歴史ある商品で、現在は地元だけでなく、お土産品としても愛されています。

という、丸平精良軒 総本店さんの外観です。青の縦看板も、鳥ぱんの看板もめちゃくちゃ可愛い。
店頭ではこんな感じで販売されています。なんだか秘密基地みたい。
商品をアップで。鳥ぱんは1個単位で買うことができます。助かりますね。 鳥ぱんの説明もありました。諏訪湖に飛来する鴨がモチーフで、浮きながら寝る姿を見て鳥波止(とりぱん)と名付けたのだとか。

購入したのがこちらです。秘伝銘菓鳥ぱんと書かれています。 原材料は小麦粉・砂糖・鶏卵・小豆・落花生・食塩など。小麦粉・卵・落花生のアレルギー注意が促されています。 取り出した図です。こちらは横から。
そして上から。確かに鴨っぽい。

味は少し塩味のする小豆が印象的で、割と水分量の少ない日持ちするタイプのあんぱんって感じでした。月餅と言った方が印象は伝わるかもしれない、あんな感じのお菓子です。可愛くて、日持ちして、ちょっとした高級感のあるお菓子、お土産向きでとても良いですね。また食べたいです。

———丸平精良軒 総本店 基本情報———-
〇創業年　1855年創業 (安政2年創業)
〇営業時間
・9:00 – 18:00
※水曜日 定休日
〇住所
長野県諏訪市小和田７−５
（食べログ）⇒ 丸平精良軒 総本店 （マルヘイセイリョウケン） – 上諏訪/和菓子 | 食べログ