長野県南部で北西部が諏訪湖に接する諏訪（すわ）市は、1941年（昭和16年）に諏訪郡上諏訪町及び2村の合併で発足し昭和中期・後期及び平成初期に郡内2村編入・茅野市間で一部の編出入・境界変更を経て現市域となりました。地名由来には沢転訛説・す（砂）＋わ（端）で砂地の湖岸説等があり、古くからの洲羽・諏方・須波・須芳等が江戸末期に藩命で諏訪の表記となりました。わかさぎ・川海老・天然鰻・鮒・珍味（いなご・蜂の子・ざざむし）・佃煮・マルメロ（花梨）・銘菓（塩羊羹・初霜・鳥ぱん・大社煎餅等）・寒天・蕎麦・清酒（真澄等）・味噌・鯉料理・鮨鮒（鮒寿司）・鹿肉料理等の特産品・名物・郷土食があり、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店・醸造会社（味噌・清酒）・旅館などが多数残っています。

1894年創業、顔の見える酒づくりをモットーに伝統と革新の酒造りを行う 舞姫 (まいひめ)

上諏訪駅から徒歩9分ほどの場所にある諏訪五蔵の1つ 舞姫。1894年(明治27年)、醤油・味噌蔵であった亀源醸造から分家し、亀泉酒造店を創業したことが始まりです。1912年には大正天皇にお酒を献上され、その際に桜楓正宗から舞姫に銘柄名を変えられています。舞姫さんといえば、流通限定ブランドの翠露(すいろ)でも知られていますが、そちらは1999年(平成11年)と比較的新しい銘柄となります。

という、舞姫さんの外観です。白暖簾に杉玉が良い感じですね。 店頭のSHOP看板も可愛い。
店内に入りました。ざっくり銘柄は4種類あって、現在の代表銘柄である翠露、信州舞姫、高尾の天狗、PRINCESS TIMEです。同社は米づくりにも積極的に関わっており、高尾の天狗は全量八王子で作られたお米を使っています。 こちらは翠露中有心ですね。 ラベルも可愛いし、全部試したくなる。

で、今回は翠露 純米吟醸原酒 山恵錦 アルプス酵母という少し珍しいお酒を買ってきました。山恵錦は2017年に酒造好適米に認定された長野県産のお米で、アルプス酵母ももちろん長野産。長野タッグで生まれたお酒ですね。
ラベル部分をアップでどうぞ。 ラベルにももちろん山恵錦の名前が載っています。 こちら原材料。米も米こうじも国産で、山恵錦100%使用、精米歩合は59%となっています。

翠露 純米吟醸原酒 山恵錦 アルプス酵母は、名前から連想される爽やかさのあるお酒で、個人的には食前から食中酒ぐらいにハマりそうだなと感じました。大自然を感じるすっきり感のある、やや甘口のお酒です。長野は辛口が多いイメージがあったので、ちょっと意外な感じがしました。また飲みたいです。

———舞姫 基本情報———-
〇創業年　1894年創業 (明治27年創業)
〇営業時間
・9:30 – 17:00
※定休日なし
〇住所
長野県諏訪市諏訪２丁目９−２５
（公式サイト）⇒ 株式会社舞姫｜長野県諏訪市にある酒蔵