京かまぼこ大栄で、京都らしい細い蒲鉾や九条ねぎ天を買う / 京都 上京区 慶応年間創業 (1865-1868年)

京都市上京(かみぎょう)区は、市の中心部に位置して東側を鴨川が流れ、京都府庁が立地する場所。平安末期頃に二条通をほぼ境にして平安京の北側を上辺・南側を下辺と称し、中世にそれぞれ上京・下京となりました。市内北区にかけては、応仁の乱の際に山名宗全の西軍が本陣を置いたことに因み“西陣”と称され、西陣織(高級絹織物)発祥地であり織物業者の集積地に。茶道三千家の茶室である不審菴(表千家)・今日庵(裏千家)・官休庵(武者小路千家)があり、上七軒の花街が賑わっています。京都御苑・北野天満宮・晴明神社・相国寺・一条戻り橋等の寺社・名所も数多く、区内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが何軒も残っています。

慶応年間創業、150年以上の歴史を持つ蒲鉾店 京かまぼこ大栄

堀川下長者町のバス停から徒歩4分の場所にある 京かまぼこ大栄。その歴史は京都と兵庫の県境にある丹波篠山地方にて、創業者新助氏の名前から大新の屋号で行商をしたことで、その歴史が始まりました。新助さんの子、栄助氏の代に屋号を「大榮」と改め、京都で蒲鉾づくりを始めます。それが江戸末期 慶応年間のことで、大栄さんの創業年となっています。

そんな大栄さんの外観がこちら。看板には京蒲鉾匠とあります。カッコよい!

店頭販売しているかどうか分からなかったのですが、ガレージを除くと工場直売所の文字が。営業中の看板の上に呼び鈴を押してみたら、店内に案内頂けて購入できました。
お店で発注し、届けて頂きました。包み紙の模様がカワイイ。 ということで買ったものたち。食べたかった細見のカマボコと、それ以外はほぼお任せで。京都っぽいもの、とお願いしたところ九条ねぎ天や、京しんじょ等も入っていました。

まずは蒲鉾です。かなりの細見タイプ。

切り分けた図がこちら。蒲鉾も、ちゃんと京都の味がする。美味い! パッケージ撮り忘れですが、九条ねぎ天がこちら。良い焼き色!これ、物凄く美味いです。
こちらは、ちーず蒲鉾。蒲鉾とチーズを合わせた人は天才だ、と常々思っています。当然美味い。 京しんじょがこちら。 一口大に切り分けて食べました。魚の味が濃くて良い。
おおきなおおきな きざみ土しょうが天 いか入。 焼いた図がこちら。甘みのある蒲鉾に潜むピリリとする土しょうが。ご飯でもお酒でも、どっちでも超合う。
こちらも土しょうが入りの進丈。体に良い味がする。焼き目を入れると、蒲鉾の甘さと生姜の味が一層引き立って旨い。最高か。 最後に封入されていたパンフレットのご紹介。元々は京都の料亭・飲食店等に収めるのがお仕事だったそう。

京都で買う食べ物は、どこかしらに京都感を感じさせてもらえる素敵な食べ物が多いんですけれど、大栄さんの蒲鉾もまた、どこかに京都を感じさせてもらえる素敵な蒲鉾。京都も本当に深いし、蒲鉾の世界もまた深いですね。また機会あればお取り寄せしてみたい。

—— 京かまぼこ大栄 基本情報———-
〇創業年 慶応年間創業 (1865-1868年)
〇営業時間
・営業時間等不明
〇住所
京都府京都市上京区猪熊通中立売下ル猪熊1丁目351番地
(公式ページ)⇒ 京都のかまぼこ屋-京かまぼこ大栄-

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