数珠屋から菓子屋へ転身した 北島の丸芳露 / 佐賀 佐賀市 1696年創業 (元禄9年)

有明海から背振山地までを縦断する県庁所在地の佐賀県佐賀市。戦国時代まで佐賀平野中心部の一農村でしたが、江戸時代に鍋島氏の佐賀藩城下町として、長崎街道の宿場町として発展しました。有明海沿岸は日本一の養殖海苔産地で、食品等の軽工業も盛ん。江戸時代に砂糖が長崎街道経由で豊富に流通(通称シュガーロード)したため製菓業が盛んで、南蛮渡来菓子・丸ぼうろ等の伝統菓子で知られて、市内に老舗の飲食店・和洋菓子店・食品店が残っています。

1696年創業、数珠屋から菓子屋へ転身した 北島

白山バス停から徒歩1分ほど、佐賀駅から車で6分程度・徒歩15分程度の場所にある 北島 白山本店。1696年(元禄9年)に数珠屋として創業されました。その後、宝暦年間(1751-1763年)には諸式屋(日用品販売店)として規模を拡大。幕末には菓子屋へ転業し、このころに佐賀市の横尾家からボーロの作り方を学んだ、とされています。そのボーロを明治に入り今の形にしたのが丸ぼうろ(北島さんでは丸芳露と記述)で、この歴史を持って北島さんの丸ぼうろを元祖とする説もあります(丸ぼうろ誕生は諸説あり)。

という北島さんの外観はこちら。かなりモダンな外観…!

店内に入りました。ディスプレイにはお菓子がズラリと並んでいます。洋菓子も沢山!

店内にはシュガーロードの旗も。砂糖の存在も丸ぼうろ文化を生んだ下地にありますもんね。南蛮菓子の一つとして数えられるのも、同じルートで伝播したからでしょうね。
丸芳露はこんな感じでディスプレイされていました。 ガラスケースの中に入って豪華!(反射して写真がちょっと撮りづらいw)
丸芳露用のお皿、マルボーロプディングカップなるものも販売されていました。丸ぼうろ愛が深くなると欲しくなりそうだw。 ということで買ってきました。こちらが北島さんの丸芳露です。 オープンした図。少し焼き色が濃く、香ばしい感じ。

丸ぼうろ2つ目は、1639年創業 鶴屋さんと共に、丸ぼうろの起源説をお持ちの北島さんのものとなりました。いやぁ、北島さんのも美味しいなぁ。傾向は似ており、食べるとどこか懐かしさを感じる昔ながらのお菓子です。今回もプレインで食べましたが、牛乳で味が確変する予感があるので次は牛乳で食べたい!

——- 北島 基本情報———-
〇創業年 1696年創業 / 元禄9年創業
〇営業時間
・9:00~19:30
※不定休 (日曜 定休日の場合あり)
〇住所
佐賀県佐賀市白山2-2-5
(公式サイト)⇒ 丸芳露本舗 北島

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