新潟県中南部の長岡市は、人口が県下第2位で中越地方の中心都市であり有数の豪雪地帯。江戸時代は堀家を経て牧野家の長岡藩・長岡城の城下町で、1870年(明治3年)に支藩・三根山藩からの窮乏支援米を教育費に充てた“米百俵”の逸話で知られています。コシヒカリ・大口蓮根・清酒(清泉等)・栃尾あぶらげ等の特産品や長岡生姜醤油ラーメン・イタリアン・洋風カツ丼・笹だんご等の名物も多数あり、市内には老舗の和菓子店・食品店などが点在しています。
明治末期創業、地域の味・車麩の製造販売を行う 木宮商店 (きみやしょうてん)
長岡駅から徒歩6分ほどの場所にある 木宮商店。詳しい年まではわからないそうですが、明治末期頃創業した車麩の専門店です。創業者である木宮六三郎氏は、乾物屋から婿入りし車麩づくりを始めたそうです。戦前までは長岡に沢山の車麩屋さんがあったそうですが、現在では木宮商店さん1軒を残すのみとなっており、その歴史を伝え続けられています。
という木宮商店さんの外観です。ちょうど荷物を出荷時だったので入り口が混み合っておりました。
入り口横はこんな感じで、車麩のステッカーが貼ってあって可愛いです。
店内に入りました。サイズ&切り方&量で色々バリエーションがあります。こわれや端っこもあって、さすが専門店!といったラインナップです。
別の棚です。これだけ種類があると、文化としての深みを感じちゃいますね。 今回は一番良く出るサイズ、という車麩を買ってきました。
裏側はこんな感じです。車麩は小麦とグルテンで作られています。
いつも通り、Foodist Linkの大雅シェフに作ってもらっています。大根と車麩を煮た感じのやつ。この歯応えがたまらないですよねぇ。
車麩は北陸から東北地方にかけて広範囲に分布している食べ物で、各地域に少しずつ専門店が残っていて見つけるとつい買ってしまいます。素材的にはヘルシーなのに調理方法によっては肉に近しい、ガッツリ系のメニューにもなりうるのが嬉しい食材です。木宮商店さんのも、めちゃくちゃ美味しかったので、また買いたいです。
——木宮商店 基本情報———-
〇創業年 明治時代末期創業 (1900年代初頭)
〇営業時間
・8:00 – 19:00
※定休日なし
〇住所
新潟県長岡市殿町1丁目6−5
(公式サイト)⇒ 「木宮の焼麩」車麩製造販売 | 有限会社 木宮商店