茨城県中央部からやや北東で水戸市東隣の“ひたちなか市”は、1994年(平成6年)に勝田(かつた)市と那珂湊(なかみなと)市とが合併して発足し、国営ひたち海浜公園で知られています。江戸時代は水戸藩領で、市名は旧国名の常陸国(ひたちのくに)中心部であることと旧所属の那珂郡とに由来します。旧勝田市地区は日立製作所の企業城下町として発展してきた工業の町で水戸市のベッドタウンでもあり、旧那珂湊市地区は水産業が盛んで、阿字ヶ浦や平磯の海水浴場で知られています。張子の虎や那珂湊達磨の伝統工芸や生産量全国一の干し芋(乾燥芋)・甘藷・タカミメロン・トマト・鰹等の海産物・醤油・菓子(反射炉のてっぽう玉・瓦作部・ぼてら・イチゴダッペ等)・蒸し蛸・鮟鱇鍋等の特産品・名物・郷土食があり、市内には老舗の和洋菓子店・食品店・食品会社・醸造会社・割烹旅館などが残っています。
明治初期創業、網元から加工業・干物屋へと転身した 樫村水産・五代目 常造
湊大橋のバス停から徒歩9分ほど、高田の鉄橋駅から徒歩8分ほどの場所にある 樫村水産。明治初期に、樫村常造氏が漁業権を取得し網元となったのが創業です。戦後、築地で修業した4代目・樫村元太郎氏の時代に、魚の加工や干し芋製造をはじめ屋号を樫村常造商店に変更し、1991年には有限会社樫村水産を創業されています。そして5代目に樫村義一氏が就任後、干物ブランド・五代目 常造をオープンされ現在に至ります。
という、五代目 常造の干物セットをお取り寄せしました。鯵開き、塩鯖、赤魚、縞ほっけです。ラインナップだけで美味しさが約束されている…!
まずは、鯵開きの干物から。美味しさの定番とあります。 焼いた図です。ジューシーさが残っていてとても美味しい。
塩鯖です。干物で食べるのは初めてかも?最高品質の旨さだそう。
普通に食べても美味しい塩鯖が、より味が濃くなっていて、最高に美味しかったです。
縞ほっけです。食べ易さ、旨さで一番人気とのこと。 人気の理由がわかるわー、という味。肉厚なのも素晴らしかった。
ラストが赤魚。実は初めてだったのですが、あかうお、と読むらしい。でメヌケやキチジのことを指すらしい。皮部分がちょっと赤みがかっていますね。 で焼いた図。味がふっくらしていて美味しかった。
干物 = 美味しさをぎゅっと圧縮した旨味たっぷりのお魚、だけれど、その分ふっくら感が失われているものが多いと思うのですが、五代目 常造さんの干物はどれも美味しさとふっくらさが両立していてめちゃくちゃ美味しかったです。これは伝統の技なのか、技術の進化なのかどちらなんだろう。どちらにせよ美味しいので、また買いたいです。
↓五代目 常造さんの干物は楽天でも購入できますよ。
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——–樫村水産 / 五代目 常造 基本情報———-
〇創業年 明治初期創業(1800年代)
〇営業時間
・9:00-17:00
※水曜日 定休日
〇住所
茨城県ひたちなか市関戸8371
(公式サイト)⇒ 樫村水産