山口県中央部の山口市は、1929年(昭和4年)の市制施行以降に1944年(昭和19年)の近隣との初回合併を経て2005年(平成17年)に旧・山口市と4町との再度の合併で現行市が発足。地名由来には“山の入り口”説等の諸説があります。大内人形・大内塗の伝統工芸や椎茸・山葵・車海老等の特産品があります。県内他地域にもある蕨粉使用の外郎(ういろう)・舌鼓・小郡饅頭等の銘菓も多く、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店が残っています。
1926年創業、全量山口県産のお米で酒造りを行う 金光酒造
上嘉川のバス停から徒歩4分ほど、新山口駅から車で6分前後の場所にある 金光酒造。1926年(大正15年)に創業した酒蔵です。代表銘柄は山頭火、郷里の詩人・種田山頭火に由来しています。種田山頭火は山口県防府市大道にて酒造りに関わっていた時期があるのですが、その場所が金光酒造の防府工場跡だ、という繋がりがあります。
という、山頭火のカップ酒を購入しました。詩情の酒、というサブコピーが良いですね。
ラベルには山頭火の日記も載っています。「歩かない日は淋しい、飲まない日は淋しい、作らない日は淋しい」です。この後は「ひとりでいることは淋しいけれど、ひとりで歩き、ひとりで飲み、ひとりで作っていることは淋しくはない」と続くんですよね。情景が浮かんでくるなぁ。
山頭火、地元向けのお酒かと思いますが、しっかり辛口な感じがあって、瀬戸内や日本海のお魚の旨味に負けない芯のある強いお酒だと感じました。個人的にはお刺身とかよりも、焼き魚に合わせたい、日常の延長にあるお酒だなぁと。また山口市内で飲みたいですね。
———金光酒造 基本情報———-
〇創業年 1926年創業 / 大正15年創業
〇営業時間
・8:00 – 17:00
※土曜・日曜 定休日
〇住所
山口県山口市嘉川5031
(公式サイト)⇒金光酒造