横浜市最古の寺院である弘明寺(ぐみょうじ)がある横浜市南区。プロムナードとして整備された大岡川沿いは、桜の名所としても知られています。住宅地の多いこの街にも、老舗の飲食店や食品店なども複数存在しているんですよ。
1921年創業、日本のハム源流の流れをくむ 鎌倉ハム石井商会
蒔田駅から徒歩3分ほど、南太田駅から徒歩13分ほどの場所にある 鎌倉ハム石井商会。1921年(大正10年)に、石井嘉吉氏が鎌倉ハムの製法を受け継ぎ創業されました。日本には鎌倉ハムと名のつく会社が複数あるのですが、そのルーツは1874年(明治7年)に、英国人ウイリアム・カーチスが横浜でハム製造を開始したことまで遡ることが出来ます。ウイリアム・カーチスは、後にハム製造方法を何人かに伝えることになるのですが、その内の一人が益田直蔵氏。その益田氏から製法を受け継いだのが、鎌倉ハム石井商会さんとなります。
※ウイリアム・カーチスに習った鎌倉ハム製造・販売会社は、鎌倉ハム石井商会さん以外にも複数残っています。老舗食堂では、1887年創業の鎌倉ハムさん、1900年創業の鎌倉ハム富岡商会さんをご紹介しています。
という鎌倉ハム石井商会さんからは、ギフトセットをオーダーしました。めっちゃ色々入ってて嬉しい。 石井商会さんは「伝承の味」、「横浜で生まれた大正浪漫の味」とラベルが貼られています。
で、そのフランクフルトを焼いた図。プリップリでめちゃくちゃに美味しい。
そしてチョリソウ。このピリッと感が良いですね。ビールに合いそう! パンフレットも入っていました。「時代を越え、頑固なまでに手作りの味」ってコピーがカッコ良いですね。 中を開くとこんな感じです。ウィリアム・カーチス氏から始まり、益田氏、そして石井氏へと受け継がれる鎌倉ハムの味なんです。
名古屋生まれの私にとって鎌倉ハム=星S印のKウィンナーなのですが、これは1887年に創業した鎌倉ハムさんが関東大震災後に名古屋に拠点を移されて、現在は名古屋に本社があるから、なんですよね。
と、話がずれましたが、鎌倉ハムと名の付く会社にハズレなし、と個人的には思っているんですが、初めて食べた石井商会さんのハムもまた最高でした。ハムは昔ながらの製法で作られているものが美味しい気がするんですけど、老舗に毒された脳な可能性はあるのでお口に合わない場合はご了承くださいw。
———-鎌倉ハム石井商会 基本情報———-
〇創業年 1921年創業 / 大正10年創業
〇営業時間
・本社機能のため割愛
〇住所
神奈川県横浜市南区共進町2-47-8
○公式サイト → 鎌倉ハム石井商会-大正10年より伝承された製法で手造り鎌倉ハムを製造・販売