カクリキみそのフリーズドライ味噌汁、超美味しくって落ち着く / 山形 米沢 1857年創業 (安政4年)

山形県米沢市は、県内4地域の内の置賜(おきたま)地域の中心地です。室町時代初期から戦国時代には伊達氏が領有し、伊達政宗は米沢城で生誕し、関ケ原の戦い後に移転して仙台藩を興しています。江戸時代の米沢は上杉氏の城下町として栄えました。市内には上杉神社・上杉家廟所・松が岬公園(米沢城址)・市上杉博物館(伝国の杜)等の上杉氏ゆかりの寺社・旧跡・施設が多数あり、天元台高原・栗子国際等のスキー場や米沢温泉郷などの観光・レク施設も豊富です。江戸時代から米沢織(米織)・米沢紬等の繊維産業が盛んで、味噌・清酒や、舘山林檎(Apple、ふじ等) ・米沢牛(Beef、主産地は隣接の飯豊町) ・米沢鯉(Carp) の“米沢のABC”と名付けられた特産品で知られています。市内には老舗の飲食店・和洋菓子店・食品店が多数残っています。

1857年創業、上杉藩に仕え、新潟・会津を経て米沢へとやってきた 花角味噌醸造 (カクリキみそ醸造元)

米沢駅から車で10分弱、徒歩30分弱の場所にあるのが、米沢一帯で見かける有名味噌 “カクリキみそ”の醸造元である花角味噌醸造。元々上杉藩に仕えていた花角家は、新潟・会津を経て1601年(慶長6年)に米沢へ移入。当初は清酒・醸造酒の製造を行っていたそうですが、1857年(安政4年)より味噌の製造販売を開始。みそ製造を開始した1857年を、花角味噌醸造 (カクリキみそ醸造元)の創業年とされています。
※以下では、よりメジャーな呼び名であるカクリキみそと記載していきます。

というカクリキみそさんの店舗外観はこちら。看板替わりに、昔使っていた樽が出迎えてくれます。中々のインパクト!
樽の看板の右上には、”□(升)の中にカ”が書かれているロゴがあるかと思うのですが、これがカクリキさんと呼ばれるようになった理由となります(後述)。店舗のもう少しひきのカットがこちら。シンプルで力強い表現が多く、看板も暖簾もかっこよいですね。

中に入りました。様々な味噌が販売されています。右下にあるのが、米沢市内のスーパーの至るところで見かける”カクリキみそ”です。
この”カクリキみそ”の由来は、上杉家にあります。花角家のご先祖 喜兵衛氏は、上杉家主催の相撲大会にて、無名ながら横綱を破る快挙をとげ、続く力比べでも勝利されました。その勝利に対し上杉家から”口(升)の中に力”の印を与えられ、それが商標となり、その見た目から「カクリキ」と呼ばれるようになったそうです。

ちなみにフリーズドライ系商品も充実していました。今回はお土産にこちらをチョイス。 フリーズドライには様々な種類がありましたが、今回牛肉入りを購入しました。米沢牛が入っているみそ汁、ウマさが保証されてますよねw。 こんな感じのにお湯を注いで完成です。 じゃーん、出来上がりました、めちゃくちゃ具沢山でビックリ!使用している味噌が、秘伝大豆みそ、とパッケージにあったので、名古屋にあるような豆味噌 = しょっぱめの味噌、かと思いきや、甘みのある枝豆を使った米味噌でした。白みそに近い風味で、ほんのり甘く、落ち着ける味で美味しい。

米沢は、上杉家と関りの深い老舗がいくつも残っているので、調べていて楽しいですね。上杉家御用蕎麦であった1712年創業の粉名屋小太郎さん上杉鷹山氏が命名したお菓子を販売する1802年創業の永井屋さん上杉藩の御用刀研師が開業した1876年創業の平山孫兵衛商店さんに続いて、カクリキみそさんで4軒目となります。まだ全部網羅出来ていないのですが、まだまだありそうな雰囲気です。後世に残る老舗を沢山輩出した上杉家、凄いですね。

———カクリキみそ (花角味噌醸造) 基本情報———-
〇創業年 1857年創業 / 安政4年創業
〇営業時間
9:00~17:30
※日曜・祝日 定休日
〇住所
山形県米沢市大町1丁目2-23
(公式サイト)⇒仕込味噌|カクリキ味噌 花角味噌醸造

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